column_archive_header_s
61 それでいいのかな…わたしのボクの塾選び

61 それでいいのかな…わたしのボクの塾選び

季節講習前の時期には学習塾の折込広告やテレビCMが怒濤のごとく入ってきます。その中でいつも気になることは『楽しく勉強』とか『楽々出来るように』という安易な言葉です。それが出来るならとっくに学校で取り入れているはずです。それを公立小中学校がしないのは現実的に不可能だからです。つまり『楽しく…』とか『楽々…』などを全面的に謳っている学習塾は…

しかし現実問題としてそのような言葉を使っている塾の募集広告は何と多いことかと思います。その結果、そんな雰囲気を期待して入塾し、半年一年と過ぎるうちに『楽しいだけでは成績が上がらない』ことに気づくのではないでしょうか。

私個人としては『学習塾は必要悪』と思っています。世の中になくて済むならと思っています。それでも学習塾がなくならないのは一定量以上のニーズがあるからなのです。『学校の勉強では物足りない』という強い上昇志向を持った生徒さんから『学校の勉強はさっぱり解らない』という生徒さんまで幅広いニーズがあります。

『お金を(しかも大金を)払って、貴重な時間を割いてまで塾に行きたい・行かねばならない』のであれば本来の目的は見誤れないはずです。本来の目的は『楽しく』勉強することですか? 『勉強が解るようになる』『もっと得点できるようになる』ではないのですか? LS WILLはそこに注視して教室運営を行っています。授業技術の結果として『楽しく』とか『面白おかしく』することはありますが、それは目的ではなく手段なのだと思います。

あまりこのような表現を強調することは教室運営上正しいことなのかとも思いますが、現実はそれほど甘くないことも踏まえ、覚悟を持って学習に取り組める生徒さんを育てることも社会的な意義なのかと考えます。