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1291 学習予定は前倒しで!! ~講習日程の組み方~

1291 学習予定は前倒しで!! ~講習日程の組み方~

冬期講習は準備段階に入りました。ただいま日程組みを急ピッチで進めています。予定を組むにあたって生徒さんと協議しながらの作業ですが、毎回口を酸っぱくして伝えていることが表題です。

生徒さんとしては『冬休みはゆっくり羽を伸ばしたいから。。。』『入試や学年末試験の直前に詰め込んでやった方が。。。』と考えがち。しかしそれはデメリットの方が多くなってしまいます。

 

気持ちとしては理解します。直前にやった方が忘れないかも…とか、冬休みくらいゆっくりと…という気持ち。しかしそれは危険です。大きな理由は以下の2点です。

1点目は学習計画の誤差修正です。学習を進めるにあたってぴったりと計画通り進むことはです。むしろ計画通りに進まないことを計画に織り込む必要があるくらいです。

修正に必要なものは時間です。時間が取れるならある程度の修正は可能です。逆に簡単で改善が見込める修正でも『明日までに。。。』となると難しくなる or 不可能となることがあります。

2点目、体調を崩すことに対する対応準備です。体調が崩れれば勉強は中断せざるを得ません。そうなった時、最終段階で時間が足りなくなります。これは後悔の塊を生んでしまいます。

特に受験生受験前に無理をしてしまいがち。そんな時、風邪に掛かってしまったら一大事です。ゆっくりと休むこともできず却って風邪が長引いた、そんな話を耳にしたこともありました。

風邪を引いてしまったらまず治すことに専念し…という話は当たり前です。しかしそのタイムロスで残り時間の計算が大幅に狂ってしまうことは必定です。

 

予定日より大幅に早く仕上がる計画になると不安、そんな声も過去にありました。しかし大体の場合、その計画より遅れが出ます。従って大きな不安を抱くことは不要ではないかと思います。

これは稀ですが実際に早く仕上がることもあります。それは受験を迎えるにあたって更なるチェックを行う時間としてフルに活用できます。これまで解いた問題集を見直す・一問一答や単語漢字、公式の見直しなどなど。。。

私の立場で言えば『いくらやってもやり足りない』というのが本音です。その中でいかに完成に近い形で送り出せるか。。。これは永遠の課題でしょう。そのためにも時間は必要です。

 

これは今回の定期試験の話。試験対策を順調にこなしていた生徒さんが試験直前に体調を崩しました。仕上げや最終確認ができない状態で試験に臨まざるを得ませんでした。

試験結果云々(大切なことですが…)より前倒しで学習を進める大切さを身をもって学習した形となりました。この生徒さんにとって大切な教訓となれば良いなぁと思っています。

 

来たれ 冬期講習生!!