表題は…そのままですよね!? しかし昨今の小中学生は読み書きの力がないと言わざるを得ません。理由は色々あると思いますが、私が思う一番の理由は読書量がほぼゼロという環境だと思います。
読書量をこなすことにより自然と表現に触れ、それが自分のものとなれば表現量が…とそれ以前に『この文は何を書いているのか』『何と何がどうなのか』と言った関係性も的確に判断出来る筈。
中学・高校の先生方に話を伺うとストーリーすら把握できない中高生のなんと多いことか。。。とのことです。これ、私自身も普段から感じています。この件について述べるとここ5年ほどで大きく落ち込んだように思います。
ここ5年程・小中高生が夢中になるもの、などの考察をすると一つの結論が出てきます。それがショート動画です。恐らく読書に充当すべき時間をこれが食い潰しているのではないかと思っています。
また、内容が短いのでストーリー性もシンプル、そうなると構成力が育たなくなることも危惧しなくてはなりません。勉強面だけを考えるとこれらにメリットは無さそうです。敢えて言えば一息つくお供くらいかな。。。
もっと大きな目で見ればこの5年ほどで小中学生にまでスマートフォンが普及したことも影響を及ぼしていると思います。持つことによってメリットも大きい機器なので一概に批判は出来ませんが。。。
この読解力、一朝一夕には育ちません。また、教えて育つものでもありません。計画的な読書によってのみ構築できるものです。また言葉の力(語彙力)を育てるにも欠かせない要素です。
この点が欠落している状態で勉強、特に受験勉強に臨むことは非常に苦しいものです。考えてみれば至極当たり前のことなのですが、全ての項目は日本語で書かれています。それが円滑に理解できないとなれば大変なことです。
多くの場合、『日本語で書かれているから…』と軽視しがちです。しかしそれは大きな瑕疵となります。取り返しが付かないと言い換えても良いかもしれません。
目安として挙げられるものに『算数の文章題』があります。これ、近年はほぼ全ての生徒さんが躓いた・苦労したとしています。これは計算が難しいより『文章が数式に変換できていない』、すなわち問題文が読み取れていないことに原因があるように思います。
上記で『教えて育つものではない』と述べました。しかし方法がない訳ではありません。対処的なやり方ですが方法はあります。ひとまずは対処療法で改善を促し、並行して読解力を付ける方法が好ましいと思います。
『読み書き』などというと古臭くて軽視しがちです。しかし長く言い伝えられている言葉には真実が隠されています。その本意を汲み取って自分の糧にしていくことは大切なことだと思うのです。
来たれ! 冬期講習生!!

