誰だって先手を打つ大切さや有用性は痛いほど理解していると思います。勉強もスポーツも、ゲームや遊びでも同じです。後手に回ってあとから挽回、は余程大きな実力差がないと大変なことになります。
しかし一方で『もしスタートダッシュ後に息切れしたら…』と不安になることもあると思います。勉強はその最たるものです。息切れの他に『忘れちゃうかも…』という不安もありますよね!?
また、準備期間を均等に使って平準な取り組みを…と考える方もあるかもしれません。この考え方も理解できない訳ではありません。
私の考え方を述べたいと思います。これは必ずしも全て正しいとは思いません。しかし失敗する可能性は低いのではないでしょうか。そういった観点で考えたものです。
私はスタートダッシュを重視する考え方です。『人生にフライングはない』が私の哲学です。陸上競技と違って開始できる時に始めることがその後の優位性を保てるものだと思います。
息切れしたら…とのご懸念ですが、追い込み型ほど激しい息切れが見られるように感じます。つまり長い期間を掛けて取り組むことにより勉強体力が無理なく付くのではないかと思います。
また、忘れてしまうというご懸念はしかるべきです。しかしその点は逆手に取って行くべきです。つまり、『学習する⇒忘れる⇒学習する⇒忘れる…』を繰り返すことで弱点を強みに変えていく取り組みを心掛けてはいかがでしょうか。
私自身の体験談です。高校入試の時、大問1の漢字がどうしても思い出せずに空欄となってしまいました。当時漢字と計算だけは…という思いで受験体制を組んでいたのでガックリとしました。
その漢字、今でも鮮明に覚えています。つまり図らずも本番での繰り返し学習となってしまったのですが、それを事前にやれていれば鬼に金棒だったと思います。
平準な取り組み、これは計画的に学習が進み、目標が変わらない時には有効ですが、たいていの場合頓挫します。苦手単元の出現や体調不良等で勉強ができないなども考慮すべきです。
円滑に進められた場合、目標の上方修正はよくあるケースです。そうなると『もう少し早くやっていれば…』という後悔に繋がってしまいます。
それらを踏まえ、私はフライングスタートを推奨します。本音を言えば後々楽が出来るから…なのですが、後になって挽回よりリスクを生みにくい形だと思っています。
ここから今回の学校テスト対策授業の後悔です。テスト対策授業は試験範囲の確定が大前提のため、あまり早く対策を組むことが出来ません。中学校から確定範囲が出されるのは1週間前が慣例です。
それに揃えて1週間でテスト対策、は無理があります。従って学校授業進度から範囲を推測してテスト対策を組みます。それでも直前に詰め込む状況が生まれます。
しかし不幸にも流行り始めたインフルエンザにかかり、ラストスパートが出来ない生徒さんが出てしまいました。これ、悔いが残ります。前もってやっていれば…の一点です。
テスト対策や講習は出来得る限り前倒しで行うのが私の考え方です。上記のようなことがないように…と考えても出てしまいます。
今回のことは後々の戒めとして取り組まなくてはと思っています。特に寒くなって体調管理が難しくなる時期、そして長期にわたって学力強化が必要な時期などは念入りに計画立案しなくてはならないと思います。
受験を目的にした勉強で受験前に必要な授業が消化しきれないのは論外です。可能な限り前倒しに、という考えは受験前に完成させることに直結するのではないかと思います。
何より、予定日(試験日や入試日)より早く完成したらやることはなくなりますか!? いや、必ずどこかにやるべきことが残っています。弱点補強・過去問・覚えるべきことの総復習などなど。。。
それもクリアしていたら次へのスタートをもう切る、というのも大切です。今回好スタートで結果を出せそう、それなら次も…となれば好循環が期待できます。
自分自身の耳が痛みますが、やるべきことは早めに済ませ、次に取り掛かっていく習慣を身に付けましょう。
来たれ! 冬期講習生!!

