集団指導スタイルの塾だと教室内はみな同じ学年です。同じ教材を使って同じ進度、同じ内容を学習します。学校も同様の形で学習を進めます。このスタイルのメリットは効率的であることがまず挙げられます。
塾の…としてしまうと物騒な話になりますので学校を例に話を進めましょう。授業進度は授業を進める先生の裁量です。モチロン、学校の学習は様々な制約がありますので規程進度を守ることは大前提です。
授業の進度管理は先生の進め方だけを管理すればそれで済みます。授業準備も次回どこをやるのか・どうやって授業内容を組み立てるのか、それだけ(ではないのですが)で完了します。
しかし最大の問題点は個々の理解度が把握できないことです。そこから必要になるのがテストです。それだけで理解度・習熟度を判断しなくてはなりません。受講者(生徒さん)がそこに至ったプロセスも指導側に分かりにくくなってしまいます。
個別指導だとその逆が言えるのではないでしょうか。つまり授業進度は受講者の理解度に応じて決めます。従って進み具合は一人一人異なります。進度管理も授業準備も結構大変です。中にはそれを省く塾も。。。💦
ただ、理解度に応じて進度を組み立てるため、生徒さんがどのように理解できているかの把握はかなり綿密にできるのが強みです。もっと言ってしまえばこれから先の進み具合迄予見することもできます。これは…手前味噌ですねwww💦
ただ、個別指導にもデメリットはあります。一つは費用。集団指導より手がかかる分、費用もかさみます。さらに隣前後は必ず同学年ではないため、競争心が湧きにくい点が挙げられるのではないでしょうか。
しかし反対の見方もできます。隣前後が同一学年ではないことがメリットになることもあります。先輩であれば『○年後はそんな準備が必要なのか。。。』、後輩なら『あれからここまで進んだのか』『格好良いところ見せたいな』などなど。
また、学生講師を使っている場合はそのスキルに差が…これは今回割愛しましょう。
特に受験をあまり意識しない中学1・2年生は受験を目の前に控えた中学3年の先輩をよく見て欲しいと思います。『1年後・2年後にはこうなっているのか』『そのために今からできる準備は何だろう』と考えて欲しいのです。
よく言われることなのですが、『あの時○○先輩に言っていたことってこれだったんだ』『あの時から準備始めていればね。。。』と後悔されることがあります。でもそれは後悔できる状態にまで持ち込めただけでも成果としなくてはなりません。
誰しも他者を見て自己を改めることはとても難しいことです。100%は私だって無理です。でもほんの数%改めるだけで将来が大きく変わることがあります。それって大きなメリットだと思いませんか!?
これはあくまで副産物ですが、学年混載の授業で得られる大きな財産だと思います。塾って勉強を教わるだけの場所ではない、そんなことに気付けるようになってほしいと思っています。
来たれ! 冬期講習生!!

