小中学生の生徒さんは徐々に社会性が培われ、様々な面で驚かされることがあります。最たるものの一つが定期面談なのではないかと思っています。
面談で保護者様に話を伺うとご家庭と塾では全く違う様子を見せているようです。家ではまだまだ甘えたい頃、しかし塾ではそんな素振りなど見せずにすましています。。。などなど。
また、特に小学生の生徒さんに多いのですが勉強が分かるようになった喜びをなかなか塾では表に出せないかな。。。でもそれをご自宅で伝えられることは素晴らしいことです。
中には教室で指摘・指導されたことをご自宅で弟君妹君に言っている…という話も聞いたことがあります。私から言われた時は納得していない顔をしていたのに、その重要性はきちんと理解していたのですね。
定期面談はそれらを摺り合わせる機会でもあるのだと思います。
いずれも『ご家庭の顔と塾の顔』は異なります。二面性を持つことになるのですが、それは社会性が育っている証です。いわば健全な成長の裏付けです。
特に小さいころからお預かりしている生徒さんにその状態が見られると嬉しい半面、淋しくもなります。それは…この心情は成長を身近に見守っていらっしゃる保護者様にはご理解頂けるのでは。。。
感傷的になりながらも生徒さんの成長を感じることのできる仕事はありがたい仕事だと思います。その中で何か手助けできることはないかな…そんなことを探す毎日です。
季節講習は手助けができる絶好の機会です。特に冬期講習は学年のまとめとなります。ここできちんと整理が付けば新学年進級後も円滑に学校生活を送れます。
また、受験生にとっては直前で最後の坂道です。大切な時期だけに本音も出やすくこの時期になって距離がぐっと近くなる生徒さんも決して少数ではありません。
そんな状況下で私も逃げるわけには行きません。その思いは正面から受け止めたいと思います。それが受験をお預かりする責任だと思います。
定期面談を終えるといずれの保護者様もお子様の成長を感じてかホッとしている様子です。家ではまだまだ幼子の域を脱せず…であっても外に出れば案外しっかりしているものです。大人としては寂しい限りですが、健全な成長の証でもあるのです。
教室もそんな成長に一助を添えられるよう日々取り組んでいきたいと思っています。
来たれ! 冬期講習生!!

