column_archive_header_s
1283 志望校に胸を張れ!

1283 志望校に胸を張れ!

昨今、学歴詐称で世間から叩かれるニュースがありました。公人ともなると些細なことが命取りとなり、小さなことでは済まなくなり、『この人は噓つき』というレッテル張りに繋がりました。

その根源にあるのは日本の学歴社会です。20~30年前から『学歴社会から脱却しようという声がありましたが、世論は逆行しています。今や大学卒が当たり前の時代になっています。

そうなると小中学生はシビアな選択を迫られます。つまり、より有利な大学に進学できる高校を選択せざるを得なくなります。それが一部の高校の受験苛烈化、そして中学受験の一般化に繋がります。

一部の高校の受験苛烈化、と述べました。つまり大学に進学しやすい高校・大学進学実績を出している高校に人気が集中します。このことを述べたわけです。これが高校序列化、そして二極化に繋がっています。

 

それに対し、卒業後はどこに行こうか…となってしまう高校は運営そのものが厳しくなります。千葉県でも公立高校再編として統廃合が行われます。かなり乱暴な気がしますが、運営上致し方ありません。

そんな学校に通う生徒さん、そしてそこを第一志望として受験勉強に取り組んでいる生徒さんもたくさんいます。概して俯いているような様子が見られます。高校3年間とは人生の中で最も輝ける時間なのに。。。

そんな時、私自身が受験生時代に言われた言葉を思い出します。高校3年の夏休み、日本史の補講をして下さった先生が『出身大学の校歌を人前で堂々と歌える人間になれ』と言ってくださいました。

そこに精一杯の努力をして入学を果たし、充実した大学4年間を過ごせたなら母校に誇りを持てる筈、そんな思いで言ってくださったのだと思います。金言だと思います。私は今でも母校を誇りに思い、応援しています。

 

もっと話を飛躍させれば自分の志望校には誇りを持ってほしいと思います。それがキミのこれからの伸びに繋がるからです。『どうせあんな学校…』と思う志望校に対して必死にはなれますか?

憧れの学校に行くため努力する自分をイメージしてください。いい加減な日々には決してならない筈。それがキミの精一杯の取組みであると身をもって知って欲しいと思います。必ず後悔しない結果に繋げられます。

 

ちょっと精神論的な話になってしまいました。しかしそれを心理学・脳科学と捉えれば納得できるはずです。気持ちの持ち方ひとつでキミの人生は変えられる、そのように思っています。

 

そしてご家庭の皆様にお願いしたいこと。前向きになった気持ちを決して否定しないことが大切です。よく聞くのは『○○は勉強やらなかったからこんな学校しか受けられない』。。。これ、一番いけない言葉ですよね!?

また、『お兄ちゃんは…』『お姉ちゃんは…』も禁句です。お兄様お姉様が受験成功組の場合はプレッシャーにしかならず、失敗組だった場合には今後の兄弟姉妹関係にも影響を及ぼします。

人間ですから心の奥底で思ってしまうことは否定しません。でもそれを表に表すことは愚策です。よくよく吟味頂ければと思います。

 

目標に向かって無心で取り組むことは大切なこと、そしてその姿は美しいと思います。

ガンバレ 受験生!!