お陰様でこのコラムをお読みになった方と思われる方(他地域で千葉からは遠方と思われます)から受験のご相談などを頂戴することがぽつぽつと出始めました。発信していることを受け止めて頂けるケースが徐々に出ているようで嬉しく思います。
今回は中学受験が終わってからの取組みについて今までのケースを引用しながらお話しいたします。
中学受験が終わり、無事に希望している学校に入学したらその後はどのような学校生活を送るべきでしょうか。多くの方は塾を辞めて自力の学習に切り替えていきます。中学受験専門の塾というものがあることがそれらを顕著に言い当てているのではないでしょうか。
つまり、それは受験の専門塾であって進学した学校での学習を補完するものではなく、小学校卒業と同時に自動卒塾となるシステムだからです。『志望校に受かったらお役御免であとは知りません』、ここまで厳しい言葉ではないとしても同義だと思います。
一方で先日、とある私立中学校の先生からこのような話を伺いました。
『飯塚君の塾から預かった生徒、塾での勉強は順調に進んでいる?』
『今度勉強の進めさせ方について協議しよう』
残念ながら当該の生徒さんは中途退会という形を選ばれた旨を学校の先生に伝えました。学校側には体よく『塾でも頑張っていますよ』などと言うべきとのご意見もあるでしょうが、連携を取って頂けている学校の先生に対してその信頼を反故にするような姿勢は取るべきではないと考えます。なぜなら今後当教室からその学校に進む生徒さんが出ないとは限らないからです。
信頼を反故にしたら次にその学校を志願する生徒さんこそ迷惑を受けます。また、飯塚の運営している教室を信頼して下さっている先生なら塾に通っていない状態を容易に見抜かれます。だからこそ学習塾側として嘘は付けないのです。
現実的な話ですが、中学受験を語るに当たり、公立小で学習する内容の占めるウェイトは非常に小さいと言わざるを得ません。だからこそ私立中学校と一部の塾が密接な関係となるのは致し方ないことなのです。一部の学校には「指定の塾に入っている生徒は優先合格」などのシステムを取る学校も当然あるのです。私立中学校の中には出願書類にどの塾で受験勉強をしたか尋ねるもの、面接で直接通った塾を聞く学校もあります。
では『中学受験で塾を利用したら中学(もしくは併設高校)を卒業するまで塾を辞められないのか』との反論を頂きそうですが、それに対しての答は『No』です。適正な学習習慣と結果(定期試験や通知表)が得られるようになったとき、言い換えれば勉強が順調に進められるようになったときはいつでも卒塾と考えています。
この話も長くなりますので次章に続きます。併せてお読み頂ければと存じます。