2025年通常国会で決まった大きな仕組みに『高校無償化』があります。実務として機能させていくにはまだまだ細部が見えていないので細かいことは言えません。
しかしここで断言できること、それは『私立高校人気の再沸騰』『公立高校ますますの凋落』だと思います。これは私立高校入試ご担当の先生方も異口同音に仰っています。
以前『公立高校と私立高校の費用対効果』についてちょっとだけ触れました。その際、私立の方が費用対効果は高いことを指摘しました。同じ効果(例えば大学進学など)を求めるなら私立の方が有利です。
筆頭に挙げられるのは学内での進路指導対策です。公立は。。。予備校に行かなくては無理です。年間50~100万円掛かります。対して私立は学内完結の学校が多く、予備校要らず。
更には指定校推薦枠。高校入学時に同程度の学力を有した生徒が公立・私立を卒業する際に開く学力差、結構大きくなります。結果として私立高校は中堅でも殆どの生徒さんが大学進学で過半数が冬休みまでに進路決定する学校も決して珍しくはないのです。
大まかにこの2点だけを取り出しても『公立より私立が。。。』となることは目に見えています。余計なお金(予備校代など)が掛からず、高3秋には進路を決められる私立、そうではない公立。どちらを選ぶかは。。。
2025年公立高校入試、千葉県では1,760名の二次募集が出ました。これは前年の2,256名から大きく改善され…てはいません。なぜなら今回入試は定員自体を約500名減らしているのです。
つまり公立高校の募集状況は何一つ変わっておらず中には募集定員の1/3程度しか入学しない学校もあるのです。そんな高校にお預かりしている受験生を入れたい…とは私には思えません。
今後数年のうちに大掛かりな公立高校の統廃合が行われるのではないか、そんな噂も耳にします。今や社会インフラが飽和している状態、その上で新たな箱モノを作る必要はありません。学校というハコを有意義に転用することが求められます。
また、蛇足ながら私の考えですが。。。私立高校は上位校に及ぶまで広く推薦入試が浸透しています。そうなると中学生の努力は大幅に減るでしょう。高1学力は大幅に落ちると読んでいます。
これまでは『県立高に入るため』の一念で努力してきた生徒さんは計り知れぬほど多い筈。そのタガが外れてしまえば努力の必要がある受験生は推薦のないトップ校を狙う上位5~10%の生徒さんだけ、他は内申点だけで受験は終わります。そんな状況で『頑張って勉強しよう!』と思えますか!?
恐らく数年後には上位5~10%の上位校を目指そうという生徒さんもいなくなると思います。そういった生徒さんは中学受験に回るでしょうから。。。
つまり、『高校無償化政策』は公立高校の凋落から公立中学校の没落にまで話が及ぶのです。そんな中でどんな進路を望むかをご家庭内で考え・話し合う時期が徐々に早まっていると思います。
ただ一つ良いことも。。。従来、私たちは『公立』『私立』と色眼鏡で裁定していました。しかし今後は学校それぞれを評価していくことが出来るようになります。特に千葉県にある根強い『公立信仰』は。。。
そして新中3生はそんな新しい価値観で進路を選ぶ先頭打者になります。自分の頭で考え、他者の意見をきちんと取り入れて将来設計を踏まえた進路選択をしてほしいと思っています。
来たれ! 新入会生!!