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1228 勉強と部活のバランスは。。。

1228 勉強と部活のバランスは。。。

部活動と学業を両立させることは非常に大切なことです。大人になってからも『ワークライフバランス』としてどちらかに重心が偏ることは避けなくてはならない風潮となっています。

その一方で学校主導型の部活動を縮小して外部委託する運営方法が今後ますます多くなっていきます。確かに学校運営面から見て学校教員の負担軽減のためとすれば致し方ないことです。

また、学校に専門の指導ができる教員がいないような場合も結構あります。競技を指導するには最低でも大学まで継続していることが求められますが、現実問題として厳しいと思います。

教員採用試験に合格するため競技を止めた、とする若手教員からの声も相当数聞いてきました。そうなると学校の部活動(特に運動系)は論理的に破綻していることになります。

 

クラブ活動の外部化、既に一部では動き出しているようですが、私のような第三者から見てもやはり問題が多いように感じます。いくつか問題点を挙げていきましょう。

まず学校部活動とのレベルが違い過ぎること 運動を始めるきっかけとして『中学校で部活に入って…』というケースは非常に多いのですが、恐らくこれは今後絶滅危惧種になると思います。

これは外部の指導員は専門家であることが多いことに起因します。そうなれば気軽に始めるわけにいかなくなり、結果として小さい頃から(中学入学以前から)競技をやっていた子限定になっています。

次に外部委託をすることによって委託先の都合が優先されてしまうこと。外部委託すれば効率を考えて3~5校の中学生を一堂に指導します。そうなると個々の学校行事は黙殺されてしまいます。

定期試験前、学内の部活動なら1週間前は活動を停止して学業に専念させます。しかしそれが複数校になればその都度停止では反感を買うでしょう。そうなると『試験前でも通常運営』となってしまうのです。

 

ここで注目して欲しい競技が高校野球です。高校球児の多くは中学校の野球部に所属して…と思われがちですがそうではありません。強豪校と言われるところほど顕著です。嘘みたいな話ですが。。。

多くの高校球児は中学生時代にシニア・リトルシニアという地域の野球クラブ(硬式野球)で活動しています。これは中体連(軟式野球)とは別の組織、つまり中学校の運営とは全くの別組織なのです。

シニア・リトルシニア所属の生徒さんも結構お預かりしました。中には甲子園に行った先輩も。。。『格好いいな』と思われがちですが、そんな先輩方は試験前などは練習後の遅い時間帯迄必死に取り組んでくれました。

シニア・リトルシニアの先輩方が異口同音に言っていた言葉は『部活だったら野球は休みで勉強できたのに。。。』でした。それほど大変なのです。それを乗り越えたことに価値がある…という論調はこの際別の話です。

 

近い将来、『学校は勉強だけ』『運動は地域のクラブで』が完全に成立する時代が来るかもしれません。そうなったときにシニア・リトルシニアの先輩たちが漏らしていた言葉をどう活かすか今から準備しなくてはなりません。

来たれ 新入生!!