2月に入り、高校受験も佳境です。学習塾にとって一番熱い時期と言っても間違いではないと思います。非受験生であっても学年末試験・非受験の小学生は学年のまとめと新学年の準備と熱を帯びる時期です。
特に受験生は。。。当然ですよね!? この日のために頑張ってきたのですから。この熱量はこれまでの積み重ねと比例します。そしてその積み重ねに裏付けられた自信もうっすらと見えるようになります。
こんな時期だからこそですが、私が毎年のように受験生に伝える言葉を紹介します。いずれも当たり前の言葉です。しかし受験を目の前に熱くなってしまうと見失いがちな言葉です。
一つ目、基本に忠実に! 受験直前になると誰もが焦るものです。その結果、必要なプロセスを経ずに解答を出してつまらない間違いを…というもの。解っているのに間違えるのもこの類です。
数学で例示されることが多いのですが、ここでは英語を例に説明しましょう。英作文で否定文・疑問文が出題されたとき。。。教室では『必ず肯定文作文から否定文・疑問文に変えて』解答するよう指導しています。
肯定文さえできればそれを変化させるのはさほど難しいものではありません。また、単純な見落としや抜けも肯定文と見比べることにより効率的にチェックできます。
それを慌ててダイレクトに否定文・肯定文から考えると…。これ、出題者の思うつぼです。落とし穴に引っかかってしまうのです。そんなところでもたつかないためにも基本の解き方を踏襲した演習を最後まで貫きましょう。
二つ目、下らぬ縁起は担ぐな! 受験生は本当につまらないことで縁起を担いでしまうもの。それは裏返せばそれだけ真剣に向き合っていることだと思いますが。。。
おみくじや占いから『次の信号に着くまでに青に変わって…』まで受験生はありとあらゆる縁起を担ぐもの。それ自体は受験に対して真摯に向き合うからこそ生まれる心理です。
しかしそれはあなたの運命ではありません。すべきではありません。おみくじで凶が出ても合格できるし、大吉だからと言って結果が保証されるものではありません。
とある有名な神職様(神社の神主様)に伺ったことがありますが、おみくじの結果は『それに注意して慢心せずに暮らしなさい』という意味です。日々のヒント、と言い換えても良いでしょう。
つまり何もなさずに時間を費やすのではなく、精一杯取り組む中でおみくじの言葉をヒントにして過ごしなさい、おみくじとはそういうものですとお伺いしました。まさにその通りです。
受験期を過ごすこととは『ただ単純に勉強を積み重ねる』ことだけではないのですね。精一杯の努力をしてその中で周りの人(家族や友達)からキミに向けられる思いを受け止める時期でもあるのです。
正しい努力をすればそれに応じた結果が出ます。この時機だからと浮つかずに基本に忠実な取り組みを最後までやりましょう。そこに焦りは禁物です。
ガンバレ! 受験生!!