毎年出願直前に公立高校入試の倍率が出されます。考えようによってはとっても不思議なことです。これ、からくりを明かせば公立中学校で行われている進路志望調査を反映させたものなのです。
ただ、これは千葉県中学校校長会が行っているものなので信憑性は高いものです。これを踏まえて実際の出願をどうするか決定する資料とするのです。
当教室から通える範囲として1~4学区が現実的です。このエリア、千葉県の都市部に当たるところです。当然人口も多く、学歴意識も高いエリアです。そんなエリアでも。。。
11月時点の集計で38校46学科が定員割れの状況です。これ、予想以上ですよね!? 人気校不人気校あると思いますが、ちょっと多すぎるように思います。こうなると公立高校運営政策も抜本的な改革が求められます。
例えば当教室からも至近で一定の人気があった千葉北高校や八千代東高校、専門学科になると佐倉高校理数科や八千代高校家政科などが11月時点で定員未満の志願者という状態です。
一方で都市部になるほど私立志向が高まっているのも事実です。ただ、私立高校も従来のような募集を取り止め、併願受験者より第一志望を厚遇する入試方法に方針転換しています。
『私立高校は人数が集まればその方が!』と思われがちですが、現実は違います。県内私立高校の多くは県からの助成金で運営が成り立っています。定員以上の受け入れが続けば助成金がカットされてしまいます。
また、授業料の公的補助を含めて考えれば経済的負担の格差も以前ほどではありません。公立高校の施設に比べて格段の環境であれば私立を選択することも頷けます。
更に大学受験を考えた時は学校丸抱えで指導する私立と自ら予備校(もちろん授業料も自腹で)に足を運んで自力で攀じ登る公立、とすると。。。
『高校無償化』が叫ばれて久しくなりますが、倍率や公私選択にも大きな影響を及ぼしていることが分かります。その中で目の前の生徒さんにはどのような進路指導をするのが最適なのか、日々頭をフル回転させています。
ガンバレ! 受験生!!