中学生の数学はどの学年も冬休み前後に図形をやります。生徒さんの中には『この時期の数学、キライ!!』と言い切ることもよくあるそうです。まぁ、気持ちは解ります。面倒だものね!?
中学数学では関数や図形を嫌う生徒さんが非常に多くいます。特に図形は見るのもイヤというキミのために本章を書いていきます。好きにならなくても苦手意識がちょっと減ると。。。嬉しく思います。
まずは図形問題の特徴を考えましょう。一つ目、図形問題は計算や関数と違って問題バリエーションが少ないことが挙げられます。計算だとチョット数が変わっただけで難問に早変わりなんてものも多いのですが、図形はそうではありません。
二つ目、これはマイナス要素ですが証明問題があります。これを苦手にするが故に図形嫌いが起こることも多い厄介な項目です。合同証明・相似の証明等見るだけでもイヤという声もよく聞かれます。
対策は一つです。問題バリエーションが少ないことを逆手に捉えて同系の問題を纏めて何度も解くことです。しかしそれでも手が進まない場合があります。そんな場合には解けなかった問題を集めて再度解くことを徹底するのです。
図形は一つ解けるようになると関連した問題が解けるようになります。計算問題のように『これは出来たけどこっちは間違えた』が比較的少ない単元になります。従って『一つの問題が解けるようになる』ことが大切になります。
だからこそ同じ問題を徹底的に解き直すことが大切になります。新しい問題集は不要です。一冊の問題集の全ての問題が解けるようになればその範囲の図形問題は大体解けるようになります。
もう少し踏み込んだ話をしましょう。多くの生徒さんが苦手にしているものに『補助線を引く』ことがあります。これによって新しい図形が生まれ、そこから問題を解く糸口をつかめるようになるものです。
補助線は多くの場合が『点・角から』『他の点を目指して・他の線分に平行に』『二等分線・垂線』などの特徴があります。それを念頭に演習すれば補助線は自ずと引けるようになります。
代表的なものに『平行線の求角問題』があります。これ、何も知らずに挑んでも玉砕するだけです。しかしやり方を理解して挑めば格段に理解できます。数問の類問演習で完璧にすることも可能です。
話が逸れますが…塾業界の内幕について。塾に入る際、体験授業を受けることが一般的になりました。その時、どの単元をやるかで塾に対する印象も変わるように思います。図形は好印象を与えられる代表選手です。
体験授業を受けるときは出来れば全範囲網羅したいものです。そうすれば塾側も単元別の勉強進度や理解度も把握でき、一石二鳥です。今後の学習計画作成に当たっても単一単元だけで判断することは避けたいので。。。
脱線から進路修正しましょう。図形に苦手意識を持っているキミ、図形が他単元より難しく感じることは錯覚です。ただ他の単元よりハードルが手前にあるため、そう感じてしまうのです。
それならハードルの位置をきちんと理解してそれに対する準備を相応に行えば却って得点源となれる単元だと思うのです。やり方を変えることから解決の糸口が見えてくるのでは…!?
ガンバレ! 受験生!