現中3生の高校入試戦略が大詰めを迎えます。例年であればもう少し余裕を持って戦略を立てることが出来るのですが、今年に限っては私立高校受験にも戦略が必要になると見立てています。
従来であれば『私立は併願推薦を取り、早目に公立入試へ切り替える』が主眼でした。しかしここ1・2年で近隣私立高校が併願に対する考え方を変えてきています。
2024年度入試(現高1生の入試)では併願推薦をなくす学校がポツポツ出てきました。それが2025年度入試では花見川地区に直接的な影響を及ぼす高校もその判断を下しました。
併願推薦を廃止した背景には当該高校の大幅な定員オーバーが挙げられます。この状態が続けば公的な助成金・補助金が大幅にカットされ、学校運営が立ち行かなくなります。それを防ぐためには致し方ない判断です。
しかし受験生にとっては大きな問題です。当てにしていた併願推薦が取れない、それなら他の私立で併願推薦を取って…となってしまいます。地域によっては併願推薦が取れない状況も生まれてしまいます。
万が一、併願推薦が取れない場合でもギャンブル的な入試戦略は禁物です。『併願推薦が取れないなら公立一本・私立なしで…』という声もありますが、言語道断です。併願推薦なしでも安心して受けられるようにしたいものです。
一例を挙げれば『高校受験3校受験』が挙げられます。公立第一・私立第一・私立の押さえ、この3校受験体制を取ることで受験機会が増え、安心して受けられる環境を作ること出来るのでは。。。
この場合は私立第一とする高校がポイントになります。千葉県の私立高校入試は大別して『公立入試に準じた問題作り』と『学校の方針に準じた問題作り』に分けられます。この点には注視して戦略を立案すべきでしょう。
『上の子の受験では…』は特に禁物な年になりそうです。中学校の進路指導の先生方からも『困っている…』『迷っていて…』というお声を伺っています。それなら受験生やそのご家族様は迷って当然です。
しかし、その中で納得できる戦略や効果の高い対策を講じることが必要です。今年の入試、『無策こそ良策』となることはない、そんなことを思っています。