11月下旬、教室内は中学校の後期中間試験・2学期期末試験対策が佳境です。そんな時、なかなか勉強に集中できない生徒さんは…どうしても出てきます。
『センセ~、何で勉強なんかしなくちゃならないのかな?』
『今の勉強は次の試験で結果を出すためだけ!?』
なかなか本質的な問いかけです。
私は。。。塾の勉強は全て結果を出すための手段・方便だと思います。もっと平たく言うと『キミが志望校に合格するための手段』です。志望校に合格させるためには定期試験対策も必要、と言えますよね!?
だからこそ毎回の試験に真剣に臨むのです。時には生徒さんにとって重荷になることもあるかもしれません。それなら今回は手を抜いて…という判断をする塾もあるかもしれませんが。。。
私は『今回の試験で手を緩めることが後々の後悔になってはならない』と常々口にしています。もっと平たく言えば『その行動はあなたの進路選択にとってプラスですか?』と問いかけます。
勿論全てのご家庭・全ての生徒さんから満場一致の賛同を得られない時も多々あります。まぁ、これは考え方ですから幾許かの違いがあって然るべきものです。しかし私自身の試験対策は上記の通り変わりません。
よく高校の入試窓口の先生に『LS WILLの生徒さんはかなり成績の良い生徒さんが揃っているけど、選抜試験とかやっているの!?』『成績を上げる特別なことって何かあるの!?』とお尋ね頂きます。
私はいつもこの問いに答えあぐみます。やっていることは『凡事徹底』だけだからです。漢字を徹底する・理社の一問一答を徹底する・文法の基本構文を徹底する・ワークの進捗管理を徹底する、などなど。
いずれも勉強の基礎です。決して褒められる内容ではありません。しかしそれはLS WILLの基本方針である『基礎の徹底』から発しているものです。そして多くの中学校の定期試験で意図するものだと思うのです。
しかし、いずれの勉強もかったるい勉強方法です。更には、保護者様からの受けはあまりよくありません。しかしそれで高校の先生方が驚くような結果を出せているなら止める理由にはなりません。
ある有名進学校の先生が仰っていたのですが、『結局、勉強の極意って当たり前のことなんだよね』『でも今の世の中では皆中途半端に賢くなってしまったのでその当たり前を徹底できない世の中だよね』とのこと、まさに我が意を得たりの心持ちです。
『でも、それって相当強い軋轢があるんじゃないの?』と尋ねられることも日常です。まぁ、今の世の中に合った勉強法ではありません。でもその方法が一番結果に結びつけやすいなら。。。
そしてその先に生徒さんの望む未来があるならその程度の軋轢には向き合いたいと思います。そういう意味で、私は『生徒さんの望む未来を掴ませる』、その一点だけを凝視して教室運営しています。