先日仕事を終えて帰宅し、ボォッとしたままテレビを見ていました。このまま時間が過ぎて…ということが結構多いのですが、その日はテレビに出ていた方の一言で食い入るようにテレビを凝視しました。
『私自身に学歴コンプレックスがあった』『子供は乗り気ではなかったみたいだけど中学受験させた』とのことです。これ、どうでしょうか。。。
しっかり考えれば真に子供の将来を思って…という行動ではないことが分かります。厳しい見方をすれば親の自己満足です。案の定、受験までの道のりは想像以上に厳しかったとの感想を漏らしていました。
幸い、無事に6年で卒業してそのご自分のやりたい道に進んで…とのことだったので結果論としてよかったと思います。しかしそれはあくまで結果論です。反対の結果が出た可能性だってありました。
また、その方は『中学受験がこんなに厳しいとは思わなかった』『小学校の勉強をしてその延長…程度に考えていた』とのことでした。これは情報不足・事前準備不足だと思います。
確かにニュアンスとして間違えではありません。しかし勉強のレベルは別次元と考えるような内容を出題する学校が多数派です。だからこそ入試当日への準備のために数年間を費やすのです。
中学受験が一般化してきたと言われて久しくなります。しかしその実態が知れ渡るようになるにはまだまだ時間が必要です。一時テレビでもてはやされた難問奇問が解ければ良い、そんな単純なものではありません。
更に言えば入試は生き物のように毎年大きな変貌を続けています。。これは大学受験・高校受験にも言えることです。それらにも的確に対応しなくてはなりません。中受はその役割を親御さんが負わねばなりません。
それらに対してご家庭で熟考の上で決断するものだと思います。中途半端な姿勢で臨めるものではありません。それをすればお子様の気持ちに大きく深い傷を負わせることになるからです。
こんな理由で中学受験を敬遠する学習塾もあるそうです。少し意外でした。市中でよく見かける『高校受験専門塾』という看板はそんな意味がある塾も少なくないそうです。
しかし選択肢としての中学受験をLS WILLは否定しません。なぜならその進路を取ることによって叶えたい将来像に近付ける近道、そうなることも多いことを知っているからです。
ご家庭内できちんとしたコンセンサスを形成した上で中学受験に臨ませたい、そうなったら早めにアクションを起こしてください。早ければそれだけ準備期間を長く取れる、つまり有利に受験に臨めるのです。