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1188 間違えても良いの!?

1188 間違えても良いの!?

学校でも家庭でも問題を解くときは間違えたくないものです。そのためにじっくり時間をかけて慎重にやるようになります。その結果、求められる力が伸ばせなくなります。

勉強に求められる力、塾では試験に求められる力と言い換えても良いと思います。それは『精度と速度』です。いくら素晴らしい解答が出来てもタイムオーバーなら0点です。勿論間違えも得点になりません。

学校などで行う一斉授業では平均的な速さよりちょっとゆっくりぐらいの速度で演習が進みます。そうなると過半数の生徒さんには物足りない速さ。だからこそ他所で補わなくてはなりません。

しかし、学校での学習の延長上にある家庭学習ではなかなか補えません。だから塾へ…というのは短絡的過ぎますが。。。

ご自身の演習速度が速いのかゆっくりなのかを見極める目安になるのが会場模試です。受験学年以外はなかなか機会がないのですが、タイミングが合えば受験することをお勧めします。

会場模試の問題内容は相当吟味されています。その問題で全科目とも解き終えられない科目間格差があるなどが見られたら早々に打開策を講じるべきです。

 

もしキミの考えた打開策が『塾に通う』ことなら一つヒントを出しましょう。塾での演習は基本的に間違えても良い、ということです。ここでも時間を必要以上に使って解いたら意味がないからです。

但し、間違いは一度きりが原則です。同じ間違いを繰り返してはいけません。間違えたことを自分の糧にすることを意識しましょう。そうやって演習を積み重ねれば。。。

この取り組みを繰り返していけばキミの力は絶対に伸びます。これは論より証拠、LS WILLに通った歴代の先輩方が証明しています。そんな中でキミ自身が勉強に向き合う姿勢を習得してくれると良いな…そんな風に思います。

 

また、思い切って解いた問題が間違えていた、そんなことが何度か重なった…そうなるとそれは大きな財産にもなるのです。間違いが財産なんて…と思われがちですが、それらを忘れないで欲しいのです。

実は間違え方・間違えやすい箇所・間違えやすい問題、その傾向には個人差が大きく現れます。英語や数学で顕著です。そこをしっかり理解することがのちのちの大きな財産となるのです。

計算問題で分数が出ると間違える・計算問題はOKだけど文章題になると間違える、英文穴埋めは完璧だけど文章を書かせると間違える・文法事項が一つだと問題ないが複合問題になると間違える、などなど。。。

これらの分析ができると別項でも述べている『自分なりの見直し方法』が確立できます。これ、結構大きなメリットです。公立高校入試5科目500点で20点以上変わることもありますから。。。

 

LS WILLでは特別講座として外国籍・外国出身の方向けの日本語講座を行っています。彼らは貪欲です。間違えても良いからと積極的に日本語を使って私に話しかけてきます。

その結果、本当に短い期間で日本語会話・日本語での読み書きを習得していきます。私たち日本人が10年以上学習しても英語を使えるようにならないことを考えると驚きの速さです。

彼らからすれば日本で生きていくために日本語を習得しなければ死活問題です。しかしそのような切羽詰まった様子もなく楽しそうに勉強しています。それもまた必要な姿勢だと思います。

そんな姿勢を当教室の生徒さんも学んでくれると良いな。。。そんな風に思っています。