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1187 模擬試験

1187 模擬試験

殆どの受験生は『イヤだな。。。』と思っていますが受験生と模擬試験は切っても切れない関係です。模試を受けずにいきなり本番入試の方が数倍イヤなはず。だからこそ平常心で受けられるよう心掛けましょう。

今回は高校受験のための模試に重点を置いて話を進めましょう。

 

模擬試験は受ける前の準備も大切です。当日は忘れ物のないように持ち物リストなどを活用して準備しましょう。特に忘れやすいのは受験票。これは筆箱の中などすぐに取り出せるところに入れておきましょう。

しかし、いくら準備しても忘れ物を100%なしにするのは難しいことです。忘れ物をしたらその対処も知っておいてください。特に肝心な受験票を忘れた場合には。。。

一番まずいのは取りに帰ることです。そのために遅刻すれば全体に影響が出てしまいます。受験票を忘れた場合には模試業者の方に声を掛け、指示を仰いでください。それで模試は受験出来ます。

これは本番入試でも同じです。受験票を忘れた学校事務室に申し出て仮の受験票を発行してもらいましょう。忘れたことが入試結果に影響を及ぼすことはありません。落ち着いて行動しましょう。

忘れ物をしたと言っても不利益を被ることはありません。しかしそれを申し出なかったり取りに帰ったために遅刻してしまうことはキミの気持ちにダメージを与えてしまいます。

その他、筆記用具などは友達がいれば借りてもいいと思います。友達がいない模試であれば受験票と同様に係員の方に声を掛けて借りてください。全問マークシート式以外は作図用具も必携です。

 

服装についての質問もよく頂きます。服装は制服が基本です。それが『入試を模した試験』を受ける心構えです。制服は多少なりとも窮屈ですが、それで100%の力を出せる練習と思ってください。

ただ、受験は1~3月の寒い時期がメインです。今から冬服を着てコートを羽織り…とするのはナンセンス。学校が衣替え前なら夏服のままでいいと思います。

 

受験回数も気になるところです。多過ぎても少な過ぎても模試の意味が薄れてしまいます。ある程度試験に慣れることが出来るように、過密スケジュールにならぬように…が目安です。

具体的には秋以降一か月に1回が妥当ではないでしょうか。5~6回が妥当な回数だと思います。副産物として秋以降にそれくらいの回数を受験すればほぼ全範囲を網羅することも大きな意味を持ちます。

 

模試が終わって答案返却されたら…ここが一番大切な所です。殆どの受験生は『偏差値』『合判』しか見ていません。でも本番までまだ数か月あるのに、そんな時期の偏差値に意味はあるのでしょうか。

一番に見るべきところは『どの問題で得点できてどの問題を間違えたか』です。特に正答率が50%を超えているのに間違えた問題は徹底的に補強してください。それが基礎項目なら尚更です。

以前、千葉県公立高校入試で『正答率50%以上の問題を全て正解出来たら偏差値換算でどの程度の学校学力に相当するか』と調べたことがあります。その結果は。。。偏差値57相当の学力となりました。

つまり、入試の本質簡単で当たり前の問題を着実に得点化することです。間違っても難問奇問に時間を掛けることではありません。これは高校入試に限らず、大学入試でも近年のトレンドとなっています。

 

模擬試験は結果を求めるものではありません。その結果をもとに今後どのように学習を進めていくべきかを分析する大切な資料です。結果ばかり気にする気持ちは理解しますが、それ以上に大切なことがあるのです。

また、ご家庭の皆様にご提案があります。試験結果が思った点数ではなかった、そんな理由でお子様を叱るのは如何なものでしょうか。それよりその結果をもとに今後どうやって受験に向き合っていくかを検討する方が建設的だと思うのです。是非ともご一考ください。