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1186 専門バカよりバランス感覚

1186 専門バカよりバランス感覚

ちょっと不穏当なタイトルですが、この言葉が一番伝わりやすいかと思います。小中高生の皆さん、そしてご家庭の皆様にはこの言葉を踏まえて頂きたいと思っています。

我々学習塾スタッフはどうしても勉強優先・成績アップ至上主義です。そして少しでも偏差値の高い学校に行かせたいと思ってしまいます。そのメリットは。。。後述します。

それに対して学校の先生方(特に中学校の先生方)はあまり無理せず内申点で行ける学校を中心に進路指導していきます。従って受験直前の一発逆転は出来なくなります。

塾の成績至上主義は進学先の学校から次の進路を選ぶ際の選択肢を多くすることが目的です。中堅クラスの公立高校から国公立・難関私立大学進学は事実上不可能です。進路指導のノウハウがありません。

学校の先生方が内申点重視の進路指導をする趣旨は勉強一辺倒ではない時間を過ごして欲しいという思いが基軸になっています。中高生時代は勉強以外のことも頑張れる時間だからです。

 

上記をご一読いただくと互いの長所が互いの短所になることがご理解頂けます。つまりどちらか一方だけというのは避けたいもの。しかし現実は…ちょっと厳しいかな。。。

現状では受験界で一番情報が遅れているのは学校の先生方です。そうなると最後まで学校からの言葉だけを信じて受験に挑むことは危険です。これを20年ほど前に証明し尽くしたのが中学受験です。

中学受験も基本的な考え方は学校で学ぶ内容が一番の基礎です。様々なバリエーションを持つ中学受験の問題でもその基礎なくして成り立ちません。

しかし中堅クラスと言われる中学校でさえ塾に通うなどの手段を取らずに受験することは不可能となりました。この一因となっているのは小学校の先生方に中学受験の情報が渡らなかったことです。

本来、小学生を教えるのに受験を意識することはありません。それが契機となり『中受は塾へ』という風潮が出来ました。今では『先生は何もできないけど応援しているよって言われた。。。』こんな生徒さんの嘆きが日常になっています。

 

他方で我々学習塾関係者は生徒さんが部活動や校外学習で生き生きと活動している姿を知りません。そうなるとそちらを伸ばして…と指導することが出来なくなります。

もっと言ってしまえばテストの点数予測は可能でも内申点予測は出来ません内申点は学校での様子も加味されるためテストの順位と逆転することが往々にあるからです。

学習塾関係者の中には『テストの点は取れているのに…』『この内申点は何かあるのでは…』と物騒なことを言う輩迄出てきます。そうじゃないんだけどなぁ。。。

従って我々学習塾サイドは試験の点数内申点を照合して学校の様子を推察しなければならないのです。それが合致した時にいい進路指導ができるのですが、そこまでする塾は少数派です。

 

これらを踏まえて考えると学校・学習塾の双方から情報を引き出してご家庭で最終的な判断方針を決定することが求められます。でも、これは難しいことですよね!?

LS WILLではその難しい判断のお手伝いが可能です。当教室は学習塾の判断基準はもとより学校の判断価値についても理解しています。それだけの太いパイプがあると自負しています。

学習塾にとって進路指導はオマケ…のように考えているところも残念ながらまだ多く見られます。しかしLS WILLは進路指導こそ最も重要な業務と捉えています。