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1172 指差し確認

1172 指差し確認

千葉市立小中学校の夏休みが終わり、秋期授業が始まりました。長い夏休み、それぞれ充実した時間は過ごせましたか!? 何かのきっかけになる時間であったことを願っています。

学習塾で夏休み、と言えば夏期講習です。今年も大きく飛躍できた生徒さんが数多く現れたことは私にとっての喜びです。充実した時間を提供できたと思っています。

しかし、充実ばかりではありません。反省すべき点も多く見られました。これらの改善を経て次の授業に繋げたいと思っています。一例を以下で述べていきましょう。

 

一番の反省は演習が終わったときの確認、つまり見直しです。夏休みはどうしても授業コマが増え、授業時間が長くなります。そんな時、次へ次へと意識が行ってしまって見直しが疎かになりがちです。

しかし、それでは本末転倒です。本来は演習時間と同等程度の時間を見直しと丸付け(解答解説確認)に費やさなければなりません。つまり5分で解けた問題の見直し2分・解説確認3分、のように時間配分をしなくてはなりません。

これ、実は非常に難しいことだと思います。自らを律して演習のポイントをきっちり見直すことは出来そうでなかなか難しいことです。しかしそれを積み重ねることにより二つの効能が期待できます。

一つうっかりミスの防止。これは説明に及ばないと思います。つまらない見落としで✕になってしまうことは学習意欲の減衰に直結してしまいます。それを防止することは結構大切です。

二つ目は解答解説をきちんと確認することで再演習の効果が期待できます。また、間違った方法で解いたけど偶然正答に辿り着いた』ことに対する気付き。間違った方法で解いていたら次に正答できる保証はありません。

 

そんな理由からLS WILLでは見直しや解答解説確認には特に力を入れて指導します。しかしそれも生徒さんの気持ちに負けてしまうことが。。。それがなくせるような声掛けは行いますが今夏は行き届かなかったように思います。

 

話は変わりますが、日本の交通機関は世界一安全と言われています。その理由は指差し確認にあると言われています。電車や航空機の整備における指差し確認運行における指差し確認など様々な場面で使われています。

外国から来た友達から以前『あれは素晴らしいシステムだね』と称賛されました。彼は技術職で日頃から小さなミスが事故につながることをよく知っていました。しかしそれはなくせないもの、と半ば諦めていたそうです。

しかし指差し確認をすることにより無意識が意識になり漫然と見えていたことが具体的になるのでは…と分析していました。これ、勉強にもそのまま転用できませんか!?

まぁ、試験中に声を出して指差し確認をするわけにはいきませんが、チェックすべきポイントを指でなぞることだけでも大きな違いだと思います。漫然と見渡すことは見直しと違います。

ただ問題が一つ。見直すポイント科目・問題・出題形式などにより千差万別であることは厄介です。これを分類し・体系化するのも試験に向けた勉強方法なのではないでしょうか。

 

特に苦手科目があるキミにはその科目特有の見直し方を習得する必要があります。その前に解けなくちゃ意味ないよ…そんな声も聞こえますが『見直しポイント=その問題の肝となる部分』であることを考えると。。。

 

とってもズルいことを述べますが、小学校中学校高校の勉強は人生の真理を求めるものではありません。大人になったとき、様々な問題に対処する方法を訓練することが最大の目的なのです。

大人になったとき、仕事の進め方を『Plan(計画)-Do(実行)-Check(測定・評価)-Action(対策・改善)』とするよう指導されると思います。つまり、仕事は実践(Do)で終わりではなく、そのあと(Check/Action)までやって初めて完成なのです。

勉強が社会に出るための訓練なら演習(=Do)で終わりではいけない筈です。Check、Action(つまり見直し)までやって初めて完成なのではないでしょうか。

 

こてはし台中学校では9月4・5日(水・木)に前期期末試験があります。試験に向けて万全の状態で臨めるようLS WILLでは強力にバックアップしていきます。

試験に向けて不安のあるキミ、お気軽に教室までご連絡ください。