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1167 猛暑と部活動

1167 猛暑と部活動

2024年は例年にない夏、史上最高に暑い夏となりました。夏期講習にもちょっとした異変が起きています。これ、学習塾教室運営以外にも大きな影響を及ぼすのではないかと思っています。

今年は授業直前になって休む・遅刻すると生徒さんから連絡が入るケースが目立ちます。話を聞くとこの炎天下で部活をやり、結果として熱中症になり…というケースが頻発しています。

これは昨今の異常気象に学校運営システムが追い付いていない証では…と思います。一方で強豪と言われる私立中高では『予報で○○℃以上の予報が出たら部活は中止としている学校もあります。

公立中高の部活動管理者の中には競技経験もなく根性論だけで部活動運営を行う教員も目立ちます。それだけに私から見ると勉強不足と映るケースも目立ちます。

熱中症で競技の上達が遅れる程度の話であれば仕方ないことです。しかし生徒・部員の健康を害してしまうことは本末転倒であり、論外です。

また、中にはブレーキを掛けたいが掛けられないというケースもあるようです。そういった場合は学校管理者がコントロールできるようなシステムも必要になるのではないでしょうか。

また、指導者側が休みを指示しても部員・生徒が実施を希望して…というケースも。。。この場合でも指導者が生徒を諭し、きちんとコントロールして行くべきなのでは…と思います。

 

今夏はオリンピックもあり、スポーツ熱が高まっています。しかしこの猛暑の中でそれまでの積み重ねもない素人(非常に厳しい言葉ですが。。。)が気軽にやって良いものではないと思います。

昨今の登山ブーム遭難者が増えている現状にも似ていると思います。これは段階を踏んで訓練し、自分の実力に見合った山・ルートを選択することが出来ない昨今の登山者が起こすものです。

これも『タイパ』という昨今の潮流が呼んだものでしょうか。指導者・競技者が適正な訓練を積み重ねていないが故に起こる必然の悲劇に見えてなりません。