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1165 夏休みの宿題なし!?

1165 夏休みの宿題なし!?

これ、学習塾業界でも結構な話題になっているのですが。。。ちょっとツッコミどころが多いように思います。私の持論ではそれほど夏休みの宿題は大切なもの、という認識だからです。

 

夏休み宿題を出さない判断をした校長先生は3つの根拠からこの背策を実施しているそうです。

一つは教員の働き方改革です。宿題をやる方(児童・生徒さん)に負担なことは先生にとっても負担だと。。。

これはちょっと論外のように感じます。確かに宿題の準備やセットアップ、回収してからの出来具合の確認。確かにこれらは大変な仕事です。しかし、これを理由に宿題を出さないとなると問題です。

これは学校独自の『島国根性』に依拠しているのではないでしょうか。先生方の業務が増えて大変というなら外注すれば良いだけです。『準備やチェックが大変だから宿題を出さない』は何が目的で宿題を出すかピントが合っていません。

 

二つ目は『塾の宿題とかで児童・生徒は大変だから。。。』とのこと。これはちょっと現実が見えていないように思います。塾を優先するから学校を休む論理を是認しているようにも感じます。

そもそも今どきの塾学校の宿題が多ければ塾からの宿題は加減します。それでも多ければ塾で宿題の指導を行います。だからこそこの点が論点になるのは現実が見えていないというか…

そもそも、全ての小中学生が通塾しているかというと中3以前ならそうはならない筈。中には経済的な理由で塾に行けない児童生徒さんもいる筈。彼らは切り捨てですか? 彼らを救う手段こそ宿題なのでは。。。?

 

三つ目は『宿題を出しても親御さんがやる羽目になるから』。。。まぁ、こう言われてしまえばどんな宿題も出せません。ただ、これはやらない・やる気のない生徒さん基準で考えているようで残念です。

やる気のある生徒さん基準で考えれば4~7月期に学習した内容の復習や既習学年の復習などを徹底的に行えるいい機会です。また、復習をすることの大切さを体感する意味でも重要なのですが。。。

 

大人の都合で…とか、人気取りのために…だったら考えを改める必要があるように思います。これらが公教育の劣化に繋がっているように感じます。

 

何をやったらいいのか…と悩んでいる小中学生や親御さんに朗報です。LS WILLには7・8月の講習のみ受講する『季節講習生』というシステムもあるのでそちらも是非ともご活用ください。

きちんとした学習習慣を付けられる夏休みにしてほしいと思います。