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1164 基礎ってどこまで!?

1164 基礎ってどこまで!?

前々章で基礎について述べました。そこで生徒さんから質問がありました。『センセ~、いつも基礎って言われるけど、それってどこまで?』『塾でやっている内容は学校より難しいから基礎じゃないと思うんだ』

なるほど、一理ある指摘です。ただ、この生徒さんを含めた多くの人が誤解している点をまず整理しましょう。『基礎=簡単』『応用・発展=難解』、これは幻想です。

基礎の中にも難しいこと、応用・発展の中にも簡単なことはあるのです。そして『塾でやっている難しい基礎』の正体は体系別問題・パターン問題です。問題をパターン別に分類して演習し、試験などで出題されたときに対応できる力を養います。

この体系別問題演習・パターン別問題演習数学・英語・国語で絶大な力を発揮します。一つのパターンに当てはめる問題はその問題がどういう意図で出題されているかが分かれば正答できる確率は限りなく上げられます。

ただ難点が一つ。試験に出題されたときに反射的に解答を作れるようにしなくてはなりません。そこまでにするには時間が掛かることです。どうしても問題量を解かなくては定着しません。

従って普段の授業で掘り下げたものをこなすのは少し難しいと思っています。学校の授業と同等以上の進度で進めなくてはならない学習塾の特性上、過大な時間を割いて遅れを作ることは好ましくありません。

そうなると単元によっては問題を取捨選択して演習指示をしなくてはならない、その結果基礎なのに難しいという状況が生まれます。

 

季節講習はそれらを打開するにはもってこいの時期です。一つは学校の授業が止まります。もう一つは季節講習としてより厚みのある演習内容にできる点です。

講習が終わって苦手が減った、自信はないけどいつの間にかできるようになった、など講習には実施の意味があると思っています。

もっとも私の小中高時代は部活に明け暮れて勉強どころではありませんでした。そして季節講習という言葉は微塵もありませんでした。良かったのか悪かったのか。。。いや、ダメですよね!?

 

基礎力不足かも…と悩んでいる小中学生や親御さんに朗報です。LS WILLには7・8月の講習のみ受講する『季節講習生』というシステムもあるのでそちらも是非ともご活用ください。

一つでも苦手をなくせる夏休みにしてほしいと思います。