夏期講習序盤で業務が滞り、小欄更新が遅くなりました。お楽しみ頂いていた皆様には大変お待たせして申し訳なく、お詫び申し上げます。
講習序盤で業務が滞った一因として今年は私立高校・私立中学の入試説明会が立て続けに実施されたことに起因しています。例年ならもう少し早い時期に実施されていた学校もあります。
それが何を意味するか、『入試内容を変えたから』だと読んでいます。聞くと学内での議論がまとまらずに例年より説明会が半月遅れた、本来なら夏休み明けに実施する予定が変更を伴うため休み前に実施した、等々。。。
既に繰り返しお知らせしていますが、これは昨年入試(現在の高1生)から始まっています。近隣の一部私立高校が併願推薦制度を廃止したため、併願推薦を受け入れてくれる学校を求めた一部の受験生が流動化し…という現象が起こりました。
昨年に追随して今年も大きく動く見込みです。近隣では広く併願推薦を受け入れてきた私立高校が併願推薦を取り止め、出願作戦に大きな影響をもたらすのではないかと見られています。
その動きを察知した一部の受験生により夏休みの学校見学は例年にない申し込み状況です。人気校はWEB受付スタートと同時に満席になるようなことも起こっているそうです。
高校の入試をご担当されている先生方にお話を伺うとこの流れに乗れていないのは残念ながら…中学校の先生のようです。これは仕方ありません。中学校の先生は3年に1度の進路指導、昨年までの動向に疎くなってしまいます。
変更の内容も一見すると『私立高校がかなり強気になっている』ように見えてしまいます。上記の併願推薦制度廃止や併願推薦要求内申のアップなど受験生にとってより高い壁を設けられています。
しかし、これは時流に沿ったものと高校の先生方が口を揃えていらっしゃいます。まぁ。。。私立志向の強まり・中堅以下の公立高校地盤沈下、何より私立高校の進路実績を見れば致し方ありません。
公立の話が出ましたが…公立第一志望だから関係ないよ、というご意見も聞かれます。第一志望という点では変わりませんが、心理的にはどうでしょうか。
以前併願推薦なしに公立一本で受験に臨もうとした生徒さんがいましたが、それは私が強く制止しました。実力があっても滑り止めがない不安感に押し潰されることを危惧したからです。
それらを踏まえると例え公立第一であっても出願作戦が変わってくる以上、全ての中3受験生が激変の渦中にいると考えるべきことなのです。
最近でも耳目にすることがあるのですが、『ご兄弟のときの受験状況を参考に』受験に臨まれるご家庭がまだまだいらっしゃいます。この激変期にそれはあまりに安易と言わざるを得ません。
その上で望む進路が公立私立のどちらであろうと状況を的確に分析して判断をしなければならないことをこの夏にじっくり話し合って欲しいと思っています。
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