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1155 国語の勉強って…!? ~夏休みを目の前にして~

1155 国語の勉強って…!? ~夏休みを目の前にして~

国語の勉強方法が分からない、こんな声はまだまだ多く聞かれます。最も多く聞かれる声は『文章の意味は分かるけどなぜその答えが出るのか。。。』といった声です。

 

核心に迫る前に国語という科目の特性を考えてみましょう。国語は私たち日本人が日常的に使っている日本語が基礎となっています。そこに大きな落とし穴があるのです。

普段使っている言葉だからこそそれぞれに思い入れがあって同じ言葉でもそれぞれの受け取り方が変わってしまいます。面白いことですがそれを学校の授業では受け入れるように指導されます。

しかし、試験(特に入試)となるとそれを圧殺して画一的な答えが出るように仕向けられてしまうのです。そこに皆さんの疑問である『なぜその答えが。。。!?』が当てはまってしまうのです。

 

以前、生徒さんから貰った質問が的を射ているのでそれを紹介しましょう。その生徒さん、『なぜここの指示語が問題になっているの。。。?』とのことでした。

その指示語は段落冒頭にあり、前段落のキーワードを指す役割をしていたのでした。それを前段落全てと読んでしまうと大きく読み違えてしまいます。その問題においてその指示語は文章ではなく単語を指すもの、と理解できていれば。。。

『これってさ、この説明にあったことだよね!?』『テキトーに読む間違えるよね!?』と感想を漏らしていました。

未だに国語は感性と言われます。行間を読めとも言われます。しかしそのような読み方をしてしまえば正答に辿り着くことはないと思います。国語だって数学や英語のように『決まりごと』『解くための手法』があるのです。

感性で答えることが出来るなら正答は無限に生まれます。行間に書いてあっても同じです。しかし正しい読み方(試験において、ですが)をすれば正答は一つしか出ないのです。それを出題者は求めているのです。

 

国語は読書量と言われがちです。確かに読書量は必要ですが並行して正しい読み方をする意識も大切です。それを怠ってしまうと『努力したのに結果が。。。』となってしまいます。

しかし上記でも少し触れたことですが、国語は私たちが生活の中で常に触れ合っているものです。だからこそ解答技術習得には少し時間が掛かるものとなっています。

英語なら『単語が○○個』、理科社会なら『一問一答が○○問』などの指標が出せますが、国語はその比ではないほど多くの覚えるべきことがあります。だからこそ時間が取れる夏休みこそ読書すべきなのです。

 

特に中学3年生はこの夏休み中に着手出来て間に合うかどうかというラインです。国語の勉強という部屋に入ると思った以上の、もしかしたら倍以上の量に戸惑うかもしれません。

だからこそ後回しにせずこの夏やるべきことをきっちりとやり遂げなくてはなりません。受験生にとって勝負の夏、そういわれるのはこんな現実があるからです。

 

 

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