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1148 集中する、とは!?

1148 集中する、とは!?

試験前の勉強、特に普段机に向かい慣れていないと5分10分で色々な誘惑がキミを襲います。これに打ち克つことって結構難しいことです。ある卒業生の先輩がまさにこれでした。

机に向かって〇〇分勉強する、こんな目標を立ててしまうと中身の薄いダラダラ学習になってしまいます。これが数日続けば机に向かうのは嫌になってしまいます。

そんな時、私は『何分勉強したかではなくどれだけ勉強したかだよ』と助言しました。それで彼は『〇〇分』ではなく『○○ページ勉強する』と方針を切り替えました。そうすると。。。

彼はどちらかと言えばせっかちでどんどん先に進めたがる生徒さんでした。そこを活用してどんどん進めるよう背中を押したところ、それが見事にハマったのです。

目標ページ数が完成すれば例え勉強時間が30分でも終わりにして良い、これも彼の励みになりました。ガンガン進めれば早く終われる、そうすればテレビやゲームを楽しめる、それなら。。。となりました。

解らなかったものは次回の塾で質問してもいいし学校で友達に聞いてもいい、まず1日の学習目標量をきっちり守って進めなさいと指導しました。そうしたところ、彼に変化が起こりました。

それまでは机に向かっていても集中できなかったのですが、日に日に集中力が高まっていきました。お母様に伺ったところ、こんなに長く机の前で…とびっくりされたそうです。

 

時間ばかりを気にした家庭学習はやはり効果が薄くなってしまう、これは多くの生徒さんを見て強く感じます。だからこそ勉強量を基準に考えて欲しいのです。そうすれば自然に集中力も鍛えられます。

まぁ、メディアなどで小学〇年生は△時間、中学〇年生は□時間の勉強時間が標準…のような報道が非常に多く目につきます。そういったことから仕方ないことですが、それで内容が問われないのは片手間落ちでは!?

 

こてはし台中学校は試験前です。そんな時に無理に集中しようとすれば逆効果。『今日はこのワークだけ完成させる』『単元別漢字だけきちんと見直す』を集中して出来ればそれで充分です。

その上で欲張り過ぎずに自分にとっての適量を知れば今後の勉強計画も立てやすくなります。定期試験は自分を知るための機会、でもあります。