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1144 男子校・女子校考

1144 男子校・女子校考

埼玉の公立高校で一部の男子校・女子校を共学に再編する検討会が行われているそうです。確かに今の時代に『男子校』『女子校』はターゲットになってしまいがちです。

あの学校に行きたいけど男子のみ・女子のみの募集だから出願すらできない、というケースも出ていると思います。しかしこれは…誤解を恐れずに言えば論点がずれているようにも思います。

これと似たケースが数年前にあった医学部の女子差別問題です。女子の合格点を不当に引き上げて合格圏内にあったのに不合格になった女子が受験した大学を訴えたことがありました。

これは大学側が男女同等に評価して合否を決めたものとは言い難い事案であって非難されて然るべきだと思います。これは…ダメですよね!?

それに対して男子高校・女子高校は入学者だけの問題ではなく、同性だけの環境だからそこを選んだ』とする受験生が結構多い筈です。そこに異性が入ってしまうと環境は大きく変わってしまいます。

つまり、男性女性特有の教育指針があってそれにそった学校運営がたった一人の異性が入ることで出来なくなってしまうことを意味します。

そうなると『男子校特有の○○』『女子校特有の△□』といった校風は尊重されるべきであり、その点に期待して入学した生徒さんの権利は守られなくてはなりません。

千葉県のとある私立高校では女子校から共学に変えようとしたところ、在校生のほとんどが大反対したそうです。しかし昨今の少子化で学校は共学化を推し進めたかった。。。

その妥協策が人数の大多数を占める学科は女子校のまま、人数の少ない一部の学科に限って共学にしました。まさに苦肉の策です。でも男子校・女子校の共学化学にはそれだけの手間と時間が必要なのです。

 

男子校・女子校・共学の話が出るといつも話題になるのは東京のトップ校です。東京都のトップ校は男子校・女子校で占められています。皆さんご存じの学校だと思います。

なぜ男子校・女子校がトップを占めているのか調べたことがあります。やはり『男の子にとって効率のいい学習方法』『女の子ならではの学習方法』はあるそうです。それを徹底できるのは強みです。

また、東京のとある女子中学・高校で募集担当をされている先生に話を伺ったところ、明確なお答えを頂き、ひどく感銘したこともありました。

『本校は女子教育を創立以来ずっとやってきた。だから女子教育はプロである。しかしそこに男子生徒が入ったら。。。これまで築き上げた実績を踏襲することは難しいだろう。だからこれからも女子中高としてやっていく』

一本筋の通った教育観で『ここに生徒さんを預けたいな』と思わせてくれる学校です。

 

また、蛇足ですが男子校・女子校と聞くとそれだけで毛嫌いする生徒さんやご家庭の皆さんがいらっしゃいます。でも実際に入ってみると結構な割合でその学校を好きになってくれることがあります。

男子校だから・女子校だからと先入観だけで決めず、フラットな見方で学校見学をするとその学校の良さが見えてくるのではないでしょうか。