大学時代にゼミの担当教授から『情報そのものには良い悪いの性格はない。それは人間側の受け取り方によって変わる。』と言われたことがありました。当時は何のことかさっぱり分からなかったのですが。。。
現職に就いて情報の捉え方によって意味合いが大きく変わってくることを日々痛感しています。学習塾は勉強を教えるだけの場所ではありません。受験情報の提供も大きな役割です。
本章では高校受験をメインに述べていきたいと思います。ただ、少し読み方を変えて頂ければ中学受験・大学受験にも応用できる考え方ではないでしょうか。
昨今、少子化の影響で受験が楽になるとの話をよく耳にします。確かに受験者数が減ればそれだけ倍率は下がるわけですから入りやすくなるのではと期待します。
でもそれは実のところ都合のいい解釈なのです。人気の低い下位校から淘汰され、上位校の人気だけが維持されるというのが現実です。事実、上位校は高止まりの倍率です。
例外として県立千葉高校は若干下降傾向にあります。しかしそれには理由があります。中学校を付設したことによるもの、と見るのが妥当でしょう。その中学校の人気は県内でも抜きんでています。
また、ふた昔前の価値観である『公立第一・私立は滑り止め』も早々に改めなくてはならないのではと考えます。今や多くの私立は『公立の滑り止め』という立ち位置を脱却しています。
それでも公立高校を第一志望校にしたいのなら『公立の第一・私立の第一、更に滑り止めの併願』として考えるべき時代です。それが万全な受験体制と考えられる時代です。
しかし…肝心なところが20~30年前の価値観と変わらないようです。中学校の進路相談です。未だに『公立第一・私立は滑り止め』『私立単願は成績・学力的に厳しい生徒さん』と考えているようです。
ウ~ン。。。本来は高校受験のプロとなって欲しい中学校の進路相談がそれでは困ります。恐らく中学校では前記の『都合のいい解釈』をしているように思います。
当面は受験に臨むご家庭がそれぞれ自己防衛策を取るしか方法がないのかも。。。しかし自分の将来のことです。誰の意見が…と考えるより自分で情報を得て自分で判断することが大切です。
当教室はできる限りの情報提供は行っています。通り一遍の情報ではなく、血の通った温かみのある情報を、と心掛けています。