学習塾に来る生徒さんは勉強や進路について何かしらの不安や引け目を持っています。勉強が遅れている・苦手な教科がある・勉強方法が不安、等々。。。
従って指導する内容も生徒さんの得意なところ…はあまりありません。苦手教科・苦手分野が大半になります。しかし多くの場合は『そう思っているだけ』のことも少なくありません。
ある日の生徒さんとの会話です。
私 『あのさぁ、勉強苦手って言っているけどスラスラ出来ているじゃん!?』
生徒さん『ウ~ン、ここでは出来るんだけどね』『学校だと全く手が進まないんだ。。。』
私 『でも苦手ってわけじゃないじゃん。解き方のプロセスも出来てるし。。。』
生徒さん『それはさぁ、やる直前にセンセ~が言ってくれるからじゃん』
私 『学校の先生だってそのくらい言ってるじゃん。それと何が違うのかなぁ!?』
生徒さん『そりゃセンセ~の教え方だよ』『センセ~のは解りやすいんだよ!?』
嬉しいことですが…やっぱり問題だと思うのです。学校の授業が解らないということは。。。現在の教育システムで理解している生徒さんは『7・5・3』と言われています。
つまり『小学生の7割』『中学生の5割』『高校生のでは3割』の生徒さんしか理解できていない、と言われています。ここから通塾などの方法で先取り学習が出来ている生徒さんを差し引いたら恐ろしい数字に。。。
もう一つ、学校授業と当教室の授業の決定的な違いにも解る・解らないが出るのではないでしょうか。学校の授業は『この授業はこの単元を終わらせる』ことが狙い、対して当教室では『ここを理解させる』が目的です。
つまり『消化することが目的』『理解させることが目的』となれば…違いは明白です。それが生徒さんの感想となるのでは…と密かに自負しています。
しかし、理解が進まない生徒さんは授業も進まないのでは…と考えます。そこにもう一つの秘密があります。それは『大胆にカットする』ことです。
学校の定期試験や公立高校入試問題をある程度見れば『この単元は重要』『ここはよく出る』のほかに『ここは要らない』『ここの応用は出ない』の判断が出来ます。それらを根拠に問題や単元の取捨選択を行います。
そこで浮いた時間を使って解らない単元に充当すれば…結構いい形になるのです。それらをトータルで考え、定期試験に向かう行動習慣が出来ればあとは大丈夫、こちらとしては見守るだけです。
また、今の時期(4~7月期)は満点を狙う指導は行いません。大きな土台作りとそれを強固にする繰り返し演習を重視します。なぜならこの時期に取り組むべき内容は『1点に拘る』ことではないからです。
学校評定は『〇点~〇点を評定□』とします。そこに1点を拘らせる指導をしても効果が薄いからです。従って『1教科だけ100点』より『全ての教科で90点』の方が重要だと思っています。
そして上記の狙いは生徒さんやご家庭とも共有しています。授業方針が共有出来ていれば生徒さんも納得しやすく、日々の取り組みにも取り入れることが出来るからです。そうなると『解りやすい』と思えますよね!?
学校の授業は『終わった!』と言わせることが目的ではないかと思います。しかし当教室は『解った!』と言ってもらうことが最大にして唯一の目的なのです。