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1131 心が開く ~その②~

1131 心が開く ~その②~

前章を書いていて『そういえば…』と思い出したことを付け加えます。蛇足に近いこと、と思われがちですが恐らく生徒さんにとっては大切なことなのでは…そうなると私にとっても大切なことです。

教室を卒業して暫くしてからひょっこり遊びに来てくれることが良くあります。特に新学期の進路報告や長期休みの講習時期に激励来校してくれることがあります。とっても嬉しく、有難いことです。

そんな時だったと思いますが、ある先輩の言葉です。『センセ~、昔こんなことがあってさ。。。』と『何気なく言ったつもりだったけどセンセ~は覚えていてくれたじゃん!?』と。。。

詳細は伏せますが私もそれはよく覚えていました。それが進路指導のヒントにもなりました。でもその先輩にとっては大切なことで、そしてあからさまに言うのは憚られたのではないかと。。。

『覚えていてくれたの、本当に嬉しかったよ』『それがあって今があるって思ってる』とのことでした。

 

本音って喋るには勇気や思い切りが必要です。実際はなかなか言いにくいものです。でもせっかくそんな気持ちを振り払って口にしてくれたならそれは拾い上げてあげたいなと思います。

普段から生徒さんとの雑談の中で進路を指し示すヒントとなる言葉はたくさんちりばめられています。うっかりすると見落としがちです。私だって全て掬い上げられているとは思っていません。

でも全てを受け止めてあげられるようにしたいと思っています。理想論と言われてしまうかもしれませんが、理想がなくては向上しないと思っています。

 

生徒さんは伝えることがまだまだ未熟です。しかしその中で精一杯将来に対する夢を語っていると思います。それを具体的に形成することも塾の役割だと思います。