学習塾はどうしても『子供と大人』の関係が求められる場所になります。生徒さんは私に心を開いて取り組まなくてはなりません。私は生徒さんと同じ目線で指導をしなくてはなりません。
中にはちょっと斜に構えた生徒さんもいます。そうでなくても小中学生は的確に大人の気持ちを読み取ります。そんなときに変な小細工をしようものなら以降は心を開いてくれることはありません。
良く、教える側と教わる側の信頼関係と言われます。大正論で非の打ちようがない言葉なのですがこれも建前論のような気がします。当たり前すぎる言葉は一般論に昇華してしまうので響かない、ということなのでしょうか。
私は基本的に『子どもの前だから…』と小細工を講じていません。大人ぶることが出来るほど器用ではないのが核心なのですが、出来るだけ素の自分で接するようにしています。
まぁ、私のプライベートを知っている人間から言わせると『根っこはガキだからな!』との厳しい指摘。言われずとも本人が一番理解しています。
入塾間もない生徒さんはほぼ100%心を開かずに『いい子ちゃん』で通塾します。でもそれでは成果は出せません。多少悪ふざけするくらいにならないと成績は伸びない、これは当教室での傾向です。
塾に行って悪ふざけ!? と思われます。しかしこれは恐らく間違いないことです。いつまでもいい子ちゃんでは存分に伸びるには至りません。
なぜ悪ふざけを推奨するのか、それが表題にある『心が開く』ことに繋がるからです。そしてもちろんのことですが、悪ふざけをさせることが目的ではありません。
真の目的は『解らないと言える』『思い切って間違えられる』環境作りです。これを怖がっていたら学力は伸びません。でも『解らない』『間違えた』って恥ずかしいこと。そこから抜け出すには心が開いていないと難しいのです。
時には授業が脱線してキャッキャとなってしまう時があります。しかし… 得てしてそんな時の方が生徒さんの理解・進捗が捗ります。不思議なようですがそれが真理のようです。
入会時に『男のセンセ~だけなんですか!?』と言われることが良くあります。しかし数か月後には塾でキャッキャと。。。それは意図したものなのです。