column_archive_header_s
1129 2024年高校入試総括

1129 2024年高校入試総括

2024年度千葉県高校入試は実際にまだ確定値が出ていないところもあるのですが、暫定値という意味でもお伝えしておくべきと思います。見込みではありますが、早目に知っておけば早めに取り掛かる準備や心構えが出来ますから。。。

まず公立高校地盤沈下は相当厳しい状態です。特に偏差値50以下の学校は… 今後は少子化による公立高校の改変も見込まれます。

次に私立高校。私立はもはや公立の滑り止めではない、そんな認識が必要です。2024年度入試は一部の私立高校が『併願推薦廃止』を打ち出しました。これはある意味致し方ないのでは。。。

 

公立・私立の長所を上げると以下のようになります。概して言えば公立は授業料、これにつきます。それに対して私立は面倒見と進学実績が挙げられます。

進学実績については異論もあるかと思います。しかし入学時の学力が同等レベルの公立私立なら現状では私立の方が優勢です。私立は進路実績そのものが学校のセールスポイントになることを知っているからです。

そしてもう一点、授業料について。現在は修学支援金制度が充実しているので『私立だから。。。』という負担が大きく減っています。それでもその他諸々を考えれば私立の方がお金はかかります。

しかし、施設の充実度・多角的な学習環境などを考えれば費用対効果は高いのではないでしょうか。お子様の多感な時期を過ごす環境としての投資、と考えるご家庭様も多いように思います。

 

最後にもう一点、これは公立の地盤沈下と関係があるかもしれませんが。。。公立は志願者倍率が下がる傾向にある学校が目立ちました。これは少子化の問題かと思われがちですが。。。

第一学区(千葉市)だけを見ても昨年より上がった学校(普通科・総合学科)が9校、下がった学校が12校でした。都市部でこの状況なら郡部ではもっと顕著になっています。

これ、恐らく中学受験の影響が大きいのではないでしょうか。千葉大附属などを除くと中学受験をすれば高校受験は不要です。そうなれば自然に倍率は下がります。

思えばコロナ禍での対策可否で中学受験が密かにブレイクしました。その中学生が高校進学を迎える時期にも重なっています。その中で徐々に中学受験が市民権を得たようにも思います。

 

日々お伝えしていることですが入試は毎年大きく変わります。志望する学校が変わらなくても周辺校で変更があればその影響を大きく受けることがあります。それらを読み違えずに悔いのない万全な準備で受験を迎えて欲しいと思っています。