先日友達から相談を受けました。中学受験が終わって中学校入学を迎えるお子さんが全く勉強をしなくなったそうです。しかし進学した中学校の入学式では『今から大学入試に向けて…』と厳しい訓話のオンパレード。。。
厳しい中学入試を終えて一息つきたいお子さんの気持ちも分かります。また、厳しい話をする学校の先生の気持ちも分かります。それだけに親御さんがオタオタしているのは良くありません。
小欄で何度も述べていますが、中学受験・高校受験は最終ゴールではありません。あくまでチェックポイントです。ここで一息ついて逆転を許しては今までの頑張りが雲散霧消となってしまいます。
また、中学受験で同程度の学力の生徒さんが入学する場合は中1の前期中間試験・一学期中間試験が大切です。その成績や順位が6年間付きまとうからです。スタートダッシュに成功すれば最高の6年間、失敗すれば。。。
入試が終わって入学式、しばらくガタガタして…となって落ち着けるのはゴールデンウィーク明けあたりです。その頃は入試から数えて3~4か月、対策の有無で相当な学力差が開いてしまいます。
今キミがそれに気付ければまだ対策のしようがあります。楽ではありませんが結果が出てから挽回して…と考えれば楽なものです。今のキミがそれをするかしないか、それだけの決断です。
高校受験と違って中学受験は受験者本人が周りを見ることが難しくなります。従って入試がゴールになりがちです。しかしそのゴールに辿り着くとまだまだ坂道は続いていて…となると座り込みたくなる気持ちは理解します。
また、ご家庭に置かれても『中学受験を勝ち抜ければ後は…』とお考えになることも理解しますがそれは正しくありません。あくまで通過点です。これまでの頑張りを捨てるのも生かすのもこれから次第だとご理解ください。