3月25日、千葉市立小中学校は年度修了式を迎えました。この日で旧学年は実質的に終わります。この一年はどのように過ごせたかを振り返ってみるのもいいと思います。
本章は修了式の日に貰うものの話、つまり通知表の話です。『イヤだな。。。』という意見も少数派ではない筈ですが、『よかった』『悪かった』・『上がった』『下がった』だけではなくここを見て欲しい、という点を挙げておきます。
中学生の通知表はどうしても『国語と数学は4だった』『理科と社会は。。。』と見がちです。確かにそれも大切なことですがそこよりもっと注目して欲しいところがあります。
それが『観点別評価』です。この評価で科目の評点が決まるのです。従ってこれを踏まえずに次に臨むことは非常に多くの無駄を生んでしまいます。出来るだけピンポイントで対策したほうが効率的ですよね!?
学習塾で理解度(つまり得点力)の対策を講じることは当たり前です。むしろ簡単と言っても良いでしょう。それを目的に通塾しているのですからこれが出来なければむしろ問題です。
しかし『意欲・態度・主体性』で厳しい評価が出ている場合は出来ることが限られます。出来ることはせいぜい注意喚起まで。それ以降は生徒さんの意思を信じるしかなく、歯痒い思いをしています。
つまり、評価の根拠は『理解できていて得点力がある』だけではないのです。塾から見るとそれは非常に大きな問題だと思います。学習に向き合う姿勢迄評価の対象になるのですから。。。
理解できて得点力があるが外見が好ましくない生徒さん、理解は及ばないが一見行儀の良い生徒さんが同じ評価、となることがあります。これ、非常に日本的な評価方法だと思います。
しかし、学校は学問を学ぶだけの機関ではないことを考えると致し方ないのかもしれません。ぱっと見の評価も得られる訓練をすることは社会からも望まれています。
ちょっと脱線してしまいました。話を戻しましょう。
通知表の評価、キミの望む評価ではなかった場合にはその原因を突き止めてください。そしてそれを明確にして次の評価では挽回できるように取り組んだらどうでしょうか。
以前小学校の先生からお伺いした話ですが、通知表は良かった悪かったを示すものではなく次にどうするかを考えるための指針です。そのような見方をすれば一喜一憂するだけのものから次への指針として受け取れるようになると思います。
保護者様に置かれましても表面的な評価だけを拾い読みするのではなく、そこに記されているヒントをきちんと読み取って欲しいと願っています。そこにお子様の進むべき道が示されていると思います。