高校受験が実質終了し、次学年の生徒さんが進路や受験に目を向け始める時期です。自分の将来を夢見て様々な進路を探ることは楽しくもあり、また怖くもありです。でも出来るだけ多くの選択肢を考えることは必要です。
そんな中、学校への信頼を著しく失墜させるようなことが起こりました。詳細は割愛いたしますが、非常に残念です。もし我が子が通う学校だったらと身の毛もよだつ思いです。事後処置も適正とは言い難い状況です。
私は学習塾不要論者であるとともにきちんと機能しているなら公立中学校も肯定したいと考えています。しかし残念ながら私は当該学校に通わせる選択はしないと思います。
そんな中、中学受験をした過年度のお母様にお隣のコンビニでばったりお会いしました。そのお母様も事情はご存じの様で『センセー、中学受験が増えるから良いんじゃない!?』とのこと。。。
システムとしての高校受験はある程度やり込めば凡そのことは理解できます。しかし中学受験は高校受験・大学受験に比べても変動幅が大きく、受験というカテゴリーの中でも上級向け(!)です。
また、多くの場合では中学受験は入試一発勝負です。高校受験につきものの内申対策も必要ありません。この内申書は…これはまた別に機会にお話ししましょう。
入試問題そのものも各校対策が異なります。2科4科の選択が出来るか、傾斜配点はあるのか、出題傾向は顕著か、短答式・記述式の比重、などなどなど… 各論の中でも傾向が分かれるため、これはもうマニアの世界です。
でも…
これは嫌だな。。。と思います。現状では中学受験を望まずともそれを強いる環境になりかねません。また、どうしても学校選択が狭い範囲に限定されるようになってしまいます。
中学受験率が100%になれば高校受験はなくなります。その結果、中学を併設していない高校は今後進路として選択できなくなるからです。そう考えると選択幅が狭まる意味もご理解頂けると思います。
中学校は本来の公教育としての役割を果たせるよう今一度基本に戻って学校運営を見直して欲しい、切にそう願っています。