数年に一度のことですが、この時期に迷わされる相談を受けることがあります。なんて答えたらいいのだろう…そうやって数日間も迷う日々を過ごします。
この時期、意外に多いのは『中退』の相談です。学業不振で進級・卒業できない、だから中退したい。。。進級・卒業できない恥ずかしさや居場所のなさは痛いほど理解します。
同じ中退でもやりたいことが出来たから…というのは前向きに話し合えることだと思います。新たにできた目標をどう評価するか、それが本質だと思うからです。
実はこの相談、当教室の卒業生からより、面識のない方(小欄の読者でしょうか。。。?)から受ける方が圧倒的に多いように思います。それだけに背景が分からず対応に苦慮します。
また、進級・卒業できないから中退を…との相談は圧倒的に高校生から多く受けます。大学生ならやりたいことが出来て…という方が多いのかな。。。
一つ目安を示しておきましょう。日本で生きていくなら高校卒業は最低限必須な要件です。仕事をするにも資格を取るにも欠かすことは出来ない、と言い切って良いほどのことだと思います。
それなしに生きていくことが出来るのであれば中退も選択肢に入れることは出来ます。しかし現実はなかなか難しいことです。働くにしても職種は極端に絞られてしまいます。
また、現在の日本では労働力の確保において労働者側が非常に不利な形態となりがちです。つまり、同じ労働でも正社員か否かで賃金がまるっきり違ってしまうのです。
正社員として入社するには『高卒以上』という会社が非常に多いことも踏まえ、安易な高校中退はキミのその先を真っ暗にしかねない判断とも言えるのです。
私が大学に入学する際、師父に『大学は4年で卒業するのは当たり前』と言われました。クラブ活動にばかり感けていないで勉強もきちんとやりなさいという叱咤です。
現代は価値観が多様化されています。海外留学や休学して見聞を広めることも評価される時代です。しかし『勉強が嫌だから』と安易な選択をすることだけは避けるべきでは。。。
受験勉強で頑張ったこと、合格発表で合格を知って嬉しかったことを思い出してください。そしてそれらを応援してくれた方々の顔を思い出してください。
学校を辞めた方が自分の将来は魅力的になる、と断言できない限りは辞めるべきではないと思います。そして余分に勉強しなければならなくなる時期はこれからのキミの財産になるはずです。
本章はあまりにまとまりがありません。現状私の心の中に浮かんだことを書き連ねました。こんな乱文ですが何か一つでも汲み取ってくれると良いなと思っています。