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1109 尺度は合っていますか!?

1109 尺度は合っていますか!?

皆さんが塾を探す尺度とは何でしょうか? よく聞くのは『勉強が面白くなるかどうか』というお声。しかしこれはプロセスであって目的ではありません。

塾の授業(学校の授業も、ですが…)は面白さが狙いではありません。それを求めるなら別の方に求めた方が良いのでは。。。!? 面白さを売りにする塾、というのは如何なものでしょうか。

もう一つ、『勉強が分かりやすいかどうか』というお声もよく聞きます。実はこれ、大きなからくりがあります。つまり、簡単で解りやすい問題を教材とすれば難なく適ってしまうのです。

理想を言えば難しい問題(入試過去問や定期テスト過去問など)がきちんと理解できるような成果が最善です。しかし現実にはそこまでたどり着くためのプロセスを省くわけにはいかないのです。

 

同様に求める尺度が違っているケースもよく見られます。学校の授業が理解できているから、学校の定期試験では〇位以内に入っているから…などなど。

しかしそれは学習塾と見ている先が違います。学習塾の見ている先は多くの場合が入試です。つまり、学校のクラス・学年で何位かではなく、望校(同等校含め)の受験生の中で何位を取れるのか、なのです。

中学受験の偏差値受験生全体の中でのポジションを表します。従って学校のクラス内順位など当てになりません。クラスでトップでも偏差値40に届かない、そんなことも日常的に起こります。

高校受験でも同様に中学校の間で格差が拡大されており『学年トップで偏差値50そこそこ』『3年間オール5でも偏差値50がやっと』ということが。。。

これ、決して稀な話ではありません。実は私が学習塾に奉職した初年度にもありました。3年間オール5で生徒会長も務めた生徒さんを中3の春に預かって模試を受けさせたところ、偏差値45。生徒さんも私もショックでした。。。

当時の先輩に相談したら生徒さんと保護者、そしてその先輩と私の四者面談を組んで説明してくれました。その時始めて『中学校間格差』という言葉を耳にしました。

生徒さんも親御さんも学内でトップを保持できていたので油断してしまったのでしょう。しかし入試は中学校の中で決まるわけではありません。そう考えると今の自分のポジションを正確に知ることが必要になります。

 

 

小欄で何度もお伝えしていることですが、LS WILLがある校区の中学校は決して上位ではありません。それならその中学校で上位にいるからと安穏と過ごすことは出来ない筈です。