2月に入ると受験は終盤戦です。新しいことを行うより今まで積み重ねてきたことの確認を行って『実力=得点』とすべく取り組む時期です。
先輩方の経験談を参考に、あるいはこれまで蓄積した模擬試験などの経験をもとにあらゆる戦略を練ることと思います。しかし、行き過ぎてしまうと良くないことになります。
受験体験談を色々読み込むと全く逆のことが書いている、これは本当によくあることです。これが原因で迷ってしまう受験生はかなりの数に上ると思います。
だからこそ主体的に取捨選択しなくてはなりません。間違っていると思うものや自分に合わないものをこの時期に採用する必要はありません。これをしないと要らぬ情報に振り回されてしまいます。
そしてこれはご家庭の皆様にも言えることです。受験を目の前に急に態度を変えるようなことをしてはいけないのではないでしょうか。また、生活リズムを大きく変えることも慎むべきです。
そんな風に言っても受験直前になればご本人もご家庭の皆様もナーバスになるのは当たり前です。実は毎年受験生を出す学習塾運営者である私だって。。。しかしそれは極力抑えたいと思っています。
更に申し上げれば、縁起を担ぐことも止めた方がいいと思います。これには根拠が全くありません。逆にストレスをため込むだけです。
私は丙午生まれです。丙午は古来『妻が夫を食い殺す』と言い伝えられて忌み嫌われていました。結果として出生数が大幅に減り、競争が楽な時代を過ごすことが出来ました。
私たちが中学卒業の折、担任の先生が『君たちは丙午ですが他人を食い殺す人などいません』『科学的根拠がない迷信を信じたら人間は進歩しません』『君たちの使命は根拠のない迷信を打ち破ることです』と仰られていたのは今でも鮮明に覚えています。
日本では古来より『験を担ぐ』ことが多いように思います。しかしこれは何の意味もありません。そちらに意識を取られてしまうとすればマイナスです。験を担ぐことによって却ってマイナスになるのは。。。
受験生に向けて少し酷な注文となりますが、ここまで頑張って積み上げてきたことを誇りに思ってください。そしてそれを自信にして残りの日々を過ごして欲しいと思います。
ガンバレ! 受験生!