『子どもの目』って本当によく見ていますよね! 先日も生徒さんから思わぬ指摘を受けました。私としても意図していなかったことだったのでかなり驚かされました。
『よくセンセーは入試が変わるって言うじゃん!? でもあまり変わってないように思うんだ』『先輩たちのやってきたことと同じだと思うんだけど…』
確かに小欄では『入試は毎年のように変わります』という論調です。しかしそれは前提があります。それを踏まえて考察しなければなりません。
入試・受験の前提は『正しい方法でより頑張った人が合格する』ということです。計算が早く正確にできる・漢字の意味を知ってより多く書ける・英文をより早く正確に読み書きできる…などなど
恐らくこの評価が逆になることはない筈です。もしそうなったら日本の受験・教育は瓦解します。そしてこれらを軽視する入試が横行することは教育の衰退につながり、ひいては国の衰退に直結します。
一方で変えるべきものや変わるべきもの、これらは枝葉のことかもしれません。決して幹ではありません。しかし、大木にも枝葉が必要です。これらがなければ枯れてしまいます。
毎年目まぐるしく変わるシステムをきちんと見極め、最善の対策を講じて入試に臨まなくてはならない、これは私の仕事における最大の課題です。
そしてもう一つ、それらを生徒さんやご家庭へ的確に伝達することも重要なことです。齟齬(そご;食い違い)があっては後々悪影響が出てしまいます。そうならぬよう、十分なコミュニケーションが求められます。
そういった意味では上記の指摘をしてくれた生徒さんには私の伝えたいことがきちんと伝えられていなかったのでは反省しました。ご家庭を含めてきちんと伝え直していかねばと思います。
学習塾業務に限らぬ話ですが、この仕事は本当に奥深いと日々痛感しています。それから自分の力不足も。。。しかしそれらを直視し、改善していくことも教室のため、生徒さんのためと信じて取り組んでいこうと思っています。