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1101 この苦境を人生の糧に!? ~能登半島地震で集団避難した受験生たち~

1101 この苦境を人生の糧に!? ~能登半島地震で集団避難した受験生たち~

年明け早々に能登半島を襲った大地震、日に日にその被害の大きさが浮き彫りになります。また、受験直前のこの時期、という点でも胸を痛めています。

大学の同級生が奉職する高校からも共通テストの受験生を送り出したとのことです。恐らく直前の対策は計画の5%もできなかったはず。送り出した学校にも悔いが残っているのではと思います。

私立中学受験は日程変更をするそうですが、これだって同じです。この状況下でどれだけのことが…と考えれば胸が締め付けられます。

1月17日から開始した中学生の集団避難にも同じような思いを持って見ていました。当然、その中には中3受験生もいます。彼ら彼女らの受験が恙なく済むよう祈らずにはいられません。

 

でも。。。大人(だと思いますが…)の意見は無責任なように感じます。SNSなどで『大変だと思いますがこの経験を今後の糧に…』といった意見のなんと多いことか。。。

何もなくても受験は15年生きてきた中で一番の大きな壁です。そのプレッシャーに泣き出す受験生だって決して少なくはありません。そんな思いで日々暮らしている子たちにそんな軽々しい言葉は。。。

正直なところ、私から彼ら彼女らに掛ける言葉は思いつきません。当教室で一緒に頑張った生徒さんがもし…と思うと尚更です。

 

しかし、合否を判定する側には相応の対応を求めたいと思います。甚大な被害を受けた受験生とほとんど被災しなかった受験生、同じ条件ではない筈です。

何も下駄を履かせろと言っているわけではありません。しかし、受験の最終局面で最後の積み上げが叶わなかった受験生の合否は慎重に判断して欲しいと思っています。