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1100 これで良いのか? 公立中学校!

1100 これで良いのか? 公立中学校!

昨今の小学生入塾面談私立中学受験が話題になることが非常に増えました。世の中の潮流でもありますが、それ以外の一面の方が大きいようです。

世論では中学受験のメリットが世の中に認知され、その結果として中学受験をする児童の割合が増えています。東京都内私立中学校の入試解禁日(2月1日)は6年生の授業が行えないほどです。

また、コロナ禍での公立私立の対応も大きな差がつきました。対応できたかできなかったかの公立、IT技術もうまく活用して効率的に運営できた私立。私たちはこれを目の当たりにしました。

更に地域的な問題としてこてはし台中学校区の急速な生徒数減少。恐らく部活動数の減少などもこれが大きな要因となっているようです。つまり学校が従前の機能を果たせなくなっているようです。

まぁ、どの中学校でも人気の野球部やサッカー部すらないなら…と考えるのは致し方ないものだと思います。それなら近隣で部活にも熱心な私立中学を…と考えるのは自然です。

現状では負の連鎖で生徒数減少に歯止めがかからない状態です。これは数年前から危惧されたことですが、現実となってみると相当難しい問題です。いち私塾が口を挟める話ではないのですが。。。

 

まず早急に部活動の外部委託を行い、『こんな部活動をやりたい人はこのクラブチームで頑張ろうね』と方針転換をすること。これは現在活動できている部活動を含めて一斉にやらねばなりません。

部活動の外部委託(必要なら施設供与も併せて)などの方策で一定数の部活動を確保する必要があります。小学生から中学生に上がる生徒さんは殆ど『部活動が楽しみ』と口にします。それを奪うべきではありません。

また、これほど中学受験へ流失すると学校としての学力低下が顕著になります。それを補うための方策を取らなければなりません。学年トップが偏差値50そこそこの高校…では中学に行く意味さえ見出せません。

 

小学生のお子さんをお持ちのご家庭に置かれましてはこれらの点を踏まえて公立中進学・私立中学受験を選択しなければならない時代になりました。もはや3年前とは時代が違うと言い切っても間違いではありません。

そして公立中学に通っているお子さんをお持ちのご家庭に置かれましてはこれらの現実を今一度直視頂きたいと思います。残念ですが、もう楽観視できる状態ではないようです。

 

実は小欄をアップすること、相当迷いました。地域の公立中学校も必死に運営されていること・先生方が工夫を凝らした授業を行っていることを知っているからです。その思いを考えると。。。

しかし、これは既にいち学校、いち教師が抗っても好転させることは難しいところまで来ているように思います。それなら学校は大胆な改革を、そして小学生のお子さんをお持ちのご家庭には思い切った決断を求めるほうが建設的、と考えました。

繰り返しになりますが、すでに楽観視できない状態です。きつい言葉を使えば『水漏れする泥舟に乗り続けるか、そもそもその泥船に乗るか』という判断が強いられる状態であることをお知らせします。