小欄でもちょくちょく触れている話ですが、令和6年(2024年)入試は私立高校入試も大きく変貌を遂げます。今回の変更は知らないで入試に臨んでしまうと大変なことになります。
それが表題に述べた併願推薦入試制度。これは公立高校不合格に対する受け皿として、私立高校が『内申○○以上なら基本的に合格を出します』という制度です。
大きく変わる点は2点に括って説明します。
一つ目は併願推薦入試制度そのものを廃止する学校が出ました。近隣では千葉敬愛高等学校・敬愛学園高等学校・東葉高等学校です。
間違えてはいけないことですが、公立の併願校として受験することは可能です。但し、合格する可能性は従来の制度がないため、試験結果次第となります。そうなると更なる併願(滑り止め)が必要です。
現状の見込みでは併願推薦制度がなくなることで志望者が大幅に減ると言われていますが、いずれの学校も豊富な魅力があります。逆に単願推薦(この制度は継続されます)が増えるかも…と見る向きもあります。
二つ目は推薦基準値の変更。これは例年のように行われていました。ただ、コロナ禍における入試では大々的に変えることが忍びなく…と小幅な変更に留める学校が多かったのですが、次の入試は違います。
数値そのものを変える・数値の他に要求を加える(5科目→5科+9科目、他に出席状況など)などが多く見られます。そして受験生にとって残念なことですが、変更の多くは要求点数を上げていることです。
受験生から見たら『これで良いと思っていた点数では足りていない…』という事態も起こり得ます。それだけに事前情報はきっちり把握しておくことが大切です。待って得た情報では手遅れの可能性もあるのです。
ちょっと厳しい話をしました。しかしこれが入試の現実です。厳しいと思うならそれらを事前に整理しておくことが必要です。
受験勉強と情報収集、これを両立させることは大変です。しかし他の受験生も同じ思いをしてやっていることです。キミだけの大変さではありません。それなら必ず乗り越えられるはず
後期中間試験も終わり、内申もほぼ確定の時期となります。三者面談で志望校を絞り込み、いよいよラストスパートに入ります。体調管理も万全に悔いない挑戦が出来るよう日々を過ごしましょう。
頑張れ 受験生!