既に多くの方がご存じの通り、千葉県公立高校入試がまた変わります。これは令和5年度入試(2023年2月実施)で多くの採点ミスが起きたことに起因しています。
従来の解答用紙フォーム(文字を書くスタイル)からマークシート併用へと変わります。これにより採点の正確さを上げ、ひいては採点効率をアップさせることを狙いとしています。
マークシート、つまり解答選択式になることにより、生徒さんによっては『簡単になる!?』と期待する声も聞かれます。しかしそうはいかないようです。試験の易化にはつながらない根拠は以下の通りです。
第一にマーク・記述併用型になる見込み 完全な選択記述になるのではなく、一部はマーク・一部は記述、となることが予想されます。従って選択記述対策のみで対策完了、ではなさそうです。
第二は選択肢の難易度 これは大学入試にセンター試験の前身である共通一次が導入されたときに指摘されました。『四者択一の中で2つ迄は絞り込めたのだけどその先が…』のような形で難化させることも可能だからです。
受験生に必要なこととしてまず実際にこの形式を体感することが必要です。これは千葉県教育委員会のホームページに例示されていますので是非ご覧ください。
一度全てに目を通した上で12月に行われる会場模試(そっくりもし、などの表記があるものがお勧めです)も積極的に受けましょう。
大局を見て学力を向上させる準備は着々と進んでいると思います。しかし『マークシート対策』という各論も軽視すべきではありません。そしてマーク特有の対策も押さえておく必要があります。
今回の入試は受験業界の中でも難化・易化の判断が分かれる試験となります。それなら学科試験においては全方位型の準備をすることが求められます。下手にヤマを張らない方が。。。
その上で私立入試のシステムも… この話は次章に続けましょう。