生徒さんによって進度、定着度は異なります。また身に付けるための方法論にも違いはあります。結果的に目指す進路やなりたい将来像も変わってきます。それらを個別に対応するのが個別指導塾です。
先日、生徒さんから『この塾、ユルいよね!?』、『今まで言っていた塾の中で一番ユルいんだけど…』との話が出ました。世間一般的には厳しい塾、と言われているようですが。。。
生徒さんのこの発言に私はほくそ笑みました。入塾してやっと塾に慣れてきたこと、そしてもう一つのことを端的に表した言葉だからです。
塾に慣れた、これはその通りの意味です。LS WILLは行儀よく黙ってひたすら問題を解く塾ではありません。解らなければ質問することも自分で調べることも推奨しています。これも入塾後すぐにできるように…は難しいことです。
そして肝心の『もう一つのこと』、これはこんな意味を汲み取りました。つまり、ファーストステップが完了し、次の段階に移れる体制が整った、こんなことを意味していたのです。
最初の段階では目標を3ページとした、でも次の段階なら5ページを目指そう…その体力がついたためファーストステップの要求内容では『ユルい!!』と感じたのです。
LS WILLでは生徒さんによって対応も課す負荷も、もちろん内容も変えていきます。生徒さんから見ると『えこひいきして…』と映ることもあるようですが、これはきちんと説明します。
そして目指す高みに確実に到達できるように長い目で見た計画を立てています。その中で『ユルいところ』『キツいところ』は出てきます。しかしそれらは目的意識があってこそ乗り越えられるものです。
また、それまで把握していなかったのですが、この言葉の裏には生徒さんに通塾歴があったことが分かります。そちらのやり方も決して間違っていなかったと思います。しかし…
その生徒さんにとって『キツかったから続けられなかった』のであれば正しいやり方ではなかったのかも…
『継続は力なり』という言葉があります。この生徒さんにとって最適な内容であったとしてもそれを継続できなかったのであれば無意味です。さらに学習に対する忌諱感を生むことも危惧されます。
それなら入り口ではユル~く、徐々に適正強度に仕上げていく方が正解に近いように思います。これ、大人の運動と同じです。最初から学生気分でやってしまえば必ずケガをします。治癒期間に従来以上の運動不足になって逆効果…というやつです。
まぁ、生徒さんから『えこひいきしてる』の指摘はなくならないと思います💦 しかしそれがその生徒さんにとっての最適な方法ならそれを推し進めていかねばなりません。
でも…
『ユルい塾』と言われて喜んでいる私は周りから見るとちょっと変ですね!?
しかしそれは生徒さんの伸びを実感できる言葉なのです。