前期期末に発行された通知表を見せて貰うとやっぱり欲は出てしまいます。通知表評価のために勉強しているんじゃない、そう思う生徒さんもいることは承知しています。でも良い評価の方が気持ちいいですよね!?
『通知表なんて…』という生徒さんだっていないわけではありません。ちょっと斜に構えてしまうことだってあるでしょう。しかしそれでは『後々のキミ』が後悔することにもなりかねません。
特に公立高校受験を考えている中学生は『受験は中1から始まっている』ことをもっと強く意識しなくてはいけません。千葉県の公立高校入試は中学1年のから内申点が記載されます。
中3になって足りないと慌てるより中1から計画的に取り組んだ方が圧倒的に楽です。中3の1ポイントと中1の1ポイントは同等に算出されますが、中1で取る方が圧倒的に楽、それなら。。。
小学校学習内容と中学校学習内容は繋がってはいますが、中学生になった段階で大きな区切りになります。つまり勉強が苦手な小学生であっても中学進学時に大逆転することが可能なのです。
算数⇒数学を例にとって話を進めていきましょう。
このタイミングは代表的なものです。中学校で最初に習うことは素因数分解、そして正負の数です。『ゼロより小さい数』という不可思議なことから入ることで逆転が可能になるのです。
勿論、四則演算や小数分数の計算、図形の公式などはほぼ中学校でも使います。ここを乗り越えられれば逆転は難しくありません。しかし現実問題としてライバルとの差は出来てしまいます。これは…!?
原因はいくつか考えられます。一つは最低限の基本である四則演算や小数分数の計算が習熟できてないケース。これは決して難しいことではないので早々に改善しましょう。
このポイントが表題にある『基本』です。これが出来ていない状態では『差』が出来てしまいます。これだけはきちんと埋めましょう。これ、結構軽視されてしまうケースが多いのですが、そうしてしまうとザルで水を汲むようなものです。
もう一つ、これもよくあるケースです。それが学習習慣です。学習習慣がきちんと育っていないと学習内容が定着しません。そしてこのケースに見られる症状が上記の基礎力不足とダブルになっていることです。
基礎は家庭学習で繰り返し取り組まないと定着しにくいものです。それでは安定した得点は望めなくなります。そうなると学習意欲が湧かず、安定した学習習慣が育たず…といった悪循環に陥るのです。
小さなこと・つまらないことが原因で能力そのものが否定されることは誰も望みません。逆に言えば、小さな積み重ねがきちんとなされていれば自然と大きな山が出来るのです。
基礎の基礎を固めれば自然と学習習慣は身につきます。それを厭わぬような環境作りを考えてはどうでしょうか。それをせずにいきなり…というのは無謀な行程です。無謀な行程の結末は見えています。