通知表回収が進んでいます。生徒さんそれぞれが半年間頑張った証です。それに相応しい言葉を掛けてあげたいと思っています。でも、それって難しいことです。
受験業界にどっぷり浸かった私のような立場だと『これだとあと○○ポイント足りないよね』『ここは出来ていたはずだけど学校では何でこんな評価なの?』と厳しいことを言ってしまいがち。でもそれでは生徒さんは凹んでしまいます。
逆にろくに内容も見ずに『よく頑張ったね!』と言ってしまうのも考えもの。プロとしてふさわしくない言動です。そうなると…難しいですよね!?
私は本来がヘラヘラしている人間なので出来れば…という気持ちは否定しませんが、それでは生徒さんへの助言に欠けてしまいます。私が通知表を回収する際に心掛けていることは以下の通りです。
その① 前回より改善されたところを見つける
これはいわゆる『ほめるポイント』です。生徒さんが課題としていたところがどのように改善されているかを確認する点でも重要です。
その② 今後の改善点を確認する
ここは『注意喚起を行うポイント』ですが、それに留まらずこれが改善されたら。。。を共有することも大切なポイントです。これは褒めるポイントの倍の配慮が必要だと思っています。
その③ 生活面について
出席状況や行動状況なども大切な観点です。高校入試では決して軽視できないところですが、それを介さずに助言するように心掛けています。
その④ 『これまで』より『これから』
過ぎたことは反省すべきことを顧みたらそれで終わりにして未来志向の話をするよう心掛けています。大人でも終わったことをグズグズ言われるのは嫌ですよね!?
これらはいずれも通知表の見方・解釈方法を知らないと難しいと思います。偉そうに言う私だって一朝一夕にできるようになったわけではありません。
私はこれまで数千(?)の通知表を見てきました。そして通知表の見方について資料を読み漁り、塾業界の諸先輩方から助言を頂き、現職の先生方からのご意見を頂きました。我田引水のきらいはありますが通知表の理解については筋が通っていると自負しています。
その上で生徒さんが前を向けるような言葉を掛けられたらと通知表の時期ごとに思っています。