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1051 最低5ページ、の意味

1051 最低5ページ、の意味

日々の学習計画は月間学習計画から逆算します。その月間学習計画は年間学習計画からの逆算が起点です。学習計画はその日毎の場当たりであってはなりません。きちんとした根拠で策定しています。

解りやすく説明しましょう。多くのテキストは大体200ページちょっとという分量が多くなっています。それを一年間で終わらせるには。。。

学習塾は殆ど『週〇回』の通塾です。科目ごとに考えると1科目1回が殆どです。そうなると1回の授業で終わらせなくてはならぬ量が決まります。1年間は大体50週間です。

計算式は『(200ページ)÷(50週間)=(4ページ/1回の授業)』となります。その上でテスト対策や補強授業なども含めて余裕を持たせると1コマで最低でも5ページを進めなくてはなりません。

これ、実は相当大変なことなのです。塾で使うテキストは教科書レベル以上の問題も当たり前に掲載されています。そして多くの場合は学校の授業1コマで進められる内容が1~2ページに掲載されているからです。

つまり塾の授業1コマで学校授業3~5コマ分進めなくてはならなくなります。だからこそ真剣勝負です。入会間もない生徒さんがまず戸惑うのはその進度だと思います。

一方である程度教室内でもベテランの域に達した生徒さんは当たり前のように5ページを最低限と理解して進めています。ここにはそれまでの通塾で得た訓練が血肉となっているのです。

『この問題は〇分で解かなくちゃ』『この長文は本文を〇分で読んで問題を〇分で解こう』という組み立てが自然にできるようになります。もちろんそこには指導が介在するのですが何より生徒さんの努力・取り組み姿勢が求められます。

その上でそれがどうしても出来ないとなれば教材変更を検討します。これは私の仕事です。この辺は任せて貰ってOKです。

結果として年度内に終わらせなくてはならない内容はきっちり終了します。学校のように『新学年に上がっても前学年の教科書で…』は塾では許されません。なぜなら、それがもし受験学年で起こったら…取り返しがつかないからです。

 

LS WILLでは1コマの授業時間が小学生100分・中学生120分、他塾より長めです。しかし殆どの生徒さんは終了時刻になっても集中し切った顔で取り組めています。それはやるべき量との戦いがあるからではないでしょうか。

その上でやるべき時期までにやるべき内容を完成させることが大事であることを常に呼び掛けています。○○のように『終わらなかったら次年度やれば…』という発想はありません。