かなり前の話ですが生徒さんに聞かれたことの話です。『センセー、若い時の苦労って買ってでもするべきなの？』　生徒さんの顔を見るとかなり困っている様子でした。私はなぜそんなことを聞くのか質したところ。。。

『親戚のおばさんがさ、苦労が足りないから努力できないって言うんだよ。。。』そのおばさまのお子さん（生徒さんからすると従兄）は近所でも有名な大学に進学したそうです。私はその言葉である程度の背景を察しました。

 

私は精神主義と思われがちですが、実は合理主義です。無駄なことは出来れば避けたいと思っています。恐らく昨今の生徒さんもその様相が強いのではないでしょうか。

勉強面に話を移すと学校の勉強って意外にも無駄が多いように思います。中学生を指導する時には『それは無駄なこと。学校ではそう指導されるけど実際にはやらなくて良い』とはっきり言います。

小学生はその使い分けが難しいので致し方なく学校の方法を踏襲します。学校で『塾ではそのやり方は無意味って。。。』となっては生徒さんのためにならないからです。

一番良い例が漢字学習です。未だに半行～１行練習を一律に強制しているのは閉口します。これではいくら時間があっても足りません。しかし中学生の定期試験時に提出課題として一行練習を指示しています。

これを『買ってでもする苦労』というのであれば必要ありません。これを中学生に指示するのは勉強への苦労ではありません。苦行・もっと言ってしまえば虐待です。

学校から指示されることは残念ながら100％ではありません。全てが正しいわけでもありません。中学生になればそれを検証する力も磨かなくてはなりません。上手に対応しなくてはなりません。

勿論学校の先生方にもプライドや立場があります。面と向かって否定することは論外です。だからこそ『上手に対応』することが大切なのです。

 

勉強、特に試験勉強や受験勉強は効率です。小中学生・高校生の勉強は可能な限り無駄を排して行わなくてはなりません。それを『学校で言われたから…』と無駄の積み重ねのような学習法は…

小中学生・高校生諸君は自宅勉強の際、今日やろうとしている内容は何を目指しているのか考えましょう。それがないと『やること（＝作業）が目的』になってしまいます。それでは成果は半減してしまいます。

漢字テスト・単語テストで満点を取るためなら一行練習、ではない筈です。それを今一度見直しましょう。そこで立ち止まる時間は無駄ではありません。後々莫大な時間を生み出す原点となるのです。

もっとも、学習の目的が『学校の先生に気に入られるための…』であれば無駄も致し方ないのですが…💦

 

こてはし台中学校は定期試験が終わった端境期です。このような時期には試験の反省を含めて自分の学習方法を見直すいいチャンスです。現状で完璧と思っていても見直す機会にすべきでは！？