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1048 学校の機能不全から考える中学入試

1048 学校の機能不全から考える中学入試

なんだか毎日のように教育問題が新聞紙面やワイドショーをにぎわしています。先日も某有名予備校講師が中学受験についてコメントしていました。裏を返せば子を持つ親御さんの不安が大きくなっているのだと思います。

確かに…公立中学校では問題が多すぎると思います。また、学力格差が従来のものとは比べ物にならぬほど大きくなっているため、通常の授業運営も難しくなっています。

勉強のできる生徒さん(もちろん塾通いしています)1~2学年も学習が遅れている生徒さんが混在していたら学校の先生でも思ったような授業は出来ないと思います。

その結果、成績上位の生徒さんからは『授業が退屈!』と言われ、成績下位の生徒さんからは『分からない!』と言われ… これでは良い教育環境・学習環境とは言えません。

それなら成績下位の生徒さん対象に補習をすれば…という意見もあるようですが、これ以上学校教員の負担を増やすわけにもいきません。現状でもパンク寸前のブラック企業並み待遇と言われているのですから。。。

その結果、私立小学校に通う小学生が全国平均で2%弱なのに対し、中学生になると私立生は8%弱にまで跳ね上がります。首都圏では特に顕著になります。ウ~ン。。。

私立に通うメリットは一定程度の学力が保証(言い方は妥当ではありませんが…)される面でも優位に立てます。その学力がなければ補わなくてはなりません。しかし公立中学校では。。。

また、進学にも有利に働きます。大学付属・系列校はもとより、大学入試対策に沿った授業を中学生から受けられるからです。改定となった『大学入試共通テスト』の対策は小中学生からでも早すぎないのです。

 

それらを踏まえると公立中学校はそろそろ抜本的な改革を必要とする時期なのではないでしょうか。このまま放置すれば大変なことになることは分かり切っています。

その上で小学生のお子さんをお持ちの親御様には中学受験の選択肢を副次的なものではなく公立中学進学と同等に検討して頂くべき時代になっているように思います。

 

今回は少しヒステリックな内容となりました。極論と見られる箇所もありますが、知っておけば先の後悔を防ぐ一助になることもあります。ご検討のほどお願いします。