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1041 半分になったとき

1041 半分になったとき

近年一番大きな変化はAI(人工知能)の社会的浸透だと思います。これが私たちの生活に大きく関与していることは日々感じます。

私の携帯電話嫌いは教室内の一部の世代の先輩方には有名ですが、これも劇的な変化を遂げています。私もスマートフォンに機種変更をして数年ですが、未だに使いこなせていません。ダメですね…💦

一方でAIが世の中に多く認知され導入されたとなるとその仕事・職業がなくなることも予測されています。一般的に今の半数の仕事はAIに置き換えられてしまうそうです。

これ、経営側にとっては大きなメリットですが、社会で働く多くの人にとってはデメリットも大きいと思います。仕事がよりシンプルになる一方で雇用のスリム化が進むからです。

そうなっていくと現在の学生諸君、特に小中学生はより競争が激化することも予想されています。反学歴社会が叫ばれて久しいのですがそれが改善されないのもそんな背景があるからではないでしょうか。

 

お盆期間、私は会社経営者の方々や学者先生方にお会いする機会がありました。皆さんが異口同音に仰っていたのは今後の社会情勢はこれまで以上の競争社会になる、ということでした。

日本の人口は減りますが、世界的には人口は増え続けます。推計では80億人を超えました。しかし職業は今後減り続けることでしょう。そうなると選ばれる人間にならないと未来が見えません。

そうなると一番手っ取り早い方法は学歴となります。大学名も大切な要素ですが、今後は『学士』がより一層重視される世の中になるように思います。

 

また、面白い意見も伺いました。未だに『いい大学行っても意味ない』のような主張が一部ありますがそれは… 例えば現在寡占的な立場にある『GAFA』入社試験は大学入試の難問と比べても圧倒的な難しさです。

大学で専門的な研究を経て初めて辿り着けるような問題ばかり、つまり勉強しなくては門前払いとなってしまうのです。GAFAなんて…と最初から諦めるよりチャレンジする中で新しい可能性を見つけてほしいと思っています。

 

世の中の求める学習内容が高度化していますが、それを諦めてはいけません。ましてやお父様お母さまが諦めさせてはいけません。そうやって環境を作ればお子様もやろうという気になるはずです。

大変な難問でもその前の段階さらに前の段階と解明すればやがては基礎と呼ばれる内容に落ち着きます。そこから順序良く登っていけば誰だって答えに辿り着けます。小中学生時代にはその基礎をがっちりと固めてほしいと思っています。

 

夏休み、考える時間がある分、『なぜ勉強しなきゃならないの!?』と思っているかも… それ、実は全て自分の将来のためなんだと気付いてほしいと思います。

 

夏休み終盤、中学生は前期期末試験に向けて一層ギアが上がると思います。計画的に進めましょう。